現在、総統閣下の御前【ｄ！】 (ページ2)

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いっそ帰ってしまいたいページ2

ねｪ、画面の前の皆。

なんでだろｫねｪ、僕今この国の総統閣下の御前なんだｧ。

gr「ほう、キミが・・・！」

すごｫい、声低いなｧ。僕、初めて声聞いちゃったｧ。

しかもよく見たら周りには、幹部ｻﾏがいっぱいなんだよｫ。

帰ったら知り合いに自慢しちゃおうかなｧ？

tn「グルッペン？感心してんで、もっと警戒せぇ。重罪人なんやから」

わ、書記長ｻﾏもいるｩ。忙しいから中々、自室から出てこないって言ってたのにｨ。

今、ガチャ回したらレア出るよｫ、多分。

それにしても暗殺部隊長ｻﾏとか、ナイフ持っててｪ、まるで犯罪者みたいだよｫ。

僕なんか呼び出されるようなこと、したっけｪ？

kn「もうなんでもええやろ、はよコイツ地下牢にぶち込もうや」

sha「なんや、シッマビビってんの？」

kn「はあ⁉こんなガキ、10秒でこと足りるわ‼」

うわｧ、これこそ幹部たる者の矜持だぜ‼みたいな感じｨ。

めっちゃ暑苦しいじゃんねｪ。僕の年齢も見抜けないくせにイキっちゃってさｧ。

zm「でもシッマの言う通りやで。さっさ繋ぐか処刑か、2つに1つや」

ナイフをくるくると回しながら暇そうにボヤく暗殺部隊長ｻﾏ。

いいなｧそれ、やってみたいんだけどねｪ。

どうしても手から離れちゃって出来たことないんだよｫ。

てゆうかｧ。

『あれェ、今日って人足りてない日なんじゃないのｫ?』

医療部隊長と、騎馬隊隊長ｻﾏと、参謀長ｻﾏと、大使兼枢機卿ｻﾏと、後方支援部隊隊長ｻﾏと。

幹部候補生のショッピｻﾏとチーノｻﾏと。

居ないよねｪ？と問うと、ピシリと空気が凍った｡

愉悦の表情で僕を観察していた総統閣下までもが、その顔のまま固まってしまった。

あれｪ､なんかまずったかなｧ。

でも気になるしｨ、いっかｧ。

『あれだったらｧ、僕のこと後回しにしてくれてもいいよｫ。
　僕その地下牢(?)ってとこで時間つぶしとくしｨ?』