雰囲気詐欺が四発 ページ5
なるべく人の目につかないようにスーッと移動してどピンクの側に寄る。
『あの』
名前呼んでいいのか？
いや、その前に名前分かんねぇわ。
？「あ、杏さん、ですか・・・？」
『ん』
マジで誰だろ？こんな事なら名前くれぇ覚えてりゃ良かったわ。
てか、何でこんなビクビクされてんのか・・・。
？「この先の店に個室取ってあって・・・、今からそこまで行こうと思ってるんですけど、大丈夫ですか？」
『特に問題ない』
面倒だから余計な発言はゼロ。
とにかく無言で、さくさく進む。
暫く進んだ頃、道の先にイーハトーブと看板を掲げたカフェがあった。
この名前のカフェ、今までもどっかで見たことあんぞ？
流石宮沢賢治、めっちゃ有名だわ。
ま、他に落ち着いて話せそうな店は見当たらないし、多分あれだな。
カランコロン
「いらっしゃいませ、何名様でお越しでしょうか？」
？「先に個室に五人、入ってると思うんですけど・・・」
「かしこまりました。御案内いたします。」
パリッとした制服に身を包んだウェイターの背中を、大人しく追う。
で、今更思ったんだけどさ、わざわざ駅集合にした意味あったか？
現地集合にすればよかったのにな。
「それではごゆっくり」
扉の前まで案内してもらうと、ウェイターは直ぐに引っ込んでいった。
ここあれだ、なんか芸能人とかの穴場として使われてるタイプの店だろ。
普通だったら中まで入れて、注文とか聞くだろ一応。
？「入るよー」
どピンクが扉を叩き、ノブに手をかける。
？「ちょちょっ、待って待って！！」
？「あーあ、来てもーたやんかぁ！」
？「お前がノロいから間に合わんかったわ(*´Д｀)」
？「はぁあ⁉そっちこそ、ゆーっくり寛いでたくせに！！」
？「それより待たせたら悪いやろ、はよ片付け！」
どピンクは苦笑しながら俺の方を振り返った。
？「はは・・・、すみません。」
『はぁ』
なんて答えろと？気のきく回答とか俺に求めんな。
沈黙が続く中、扉の向こうではドタバタと慌ただしい。
？「、これでおっけー。入ってええでー」
？「アニキ、ありがとー。・・・杏さん、どうぞ」
扉の先には、どピンクと遜色のない頭髪の持ち主が、一、二、三・・・五人いた。
それぞれ赤、青、白、水色(薄紫？)、黄色・・・カラフルだな。
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葉瀬＠占ツクこみゅ以外停止(プロフ) - なぎさんさん» ありがとうございます！激遅更新ですが、地道で頑張っていきますので、今後も【いれいす新入り、雰囲気詐欺だろ！？】をよろしくお願いします！！ (3月31日 9時) (
レス) id: 4a1e6f54ad (このIDを非表示/違反報告)
なぎさん(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！これからも更新、頑張ってください！！ (3月31日 9時) (レス) @page13 id: 3e92d95cce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉瀬＠占ツクこみゅ以外停止 | 作成日時：2023年12月29日 17時
