wrwrdの激重感情による(執着と執念の)追跡 VS フリーライフを守って送りたい夢主【d!】【勘違い】 (ページ10)

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激重感情、1人目 (gr視点) ページ10

スっと遠い記憶の中から思い出した。

頭を撫でてくれた手はとても優しかった。

あの人のことを、世界は『指名手配犯』だと呼んでいるが、俺にはその代名詞に疑問が湧いてやまない。
それくらいあたたかい女性だった。

あれからあの無形の宝物(思い出)を支えに、次期魔王としての課題を真っ当すると決意した。

ずっと記憶の中の言葉と微笑みを忘れることは無かった。
今でもその思い出に光が差し込んでいるように、ありありとあざやかに閉じたまぶた裏に浮かび上がってくる。

「魔王様、時間がまいりました」

「あぁ、分かっている」

コツ＿＿

漆黒の重圧なマントをふわりとひるがえして、踵を返した。
邪悪な雰囲気をまとわせ、紅い瞳の奥に人を震わせるカリスマ性を持っている。

威圧感のある風貌に、神が傑作(けっさく)したような端正な顔を、エリを立たてたマントに隠した。

(何もしなくても高圧的になってしまうことを本人が気にしていたが、近くにいた出来た執事は何も指摘しなかった)

……あの6歳のころから、いつの間にか時間が流れるように過ぎていた。

金髪で赤目のうさぎのように可愛らしかった幼児は、誰もが頭を下げて辞儀をする魔王に変わっていた。

「魔王様、貴方様が危険になることはないと思いますが、お気をつけて」

「どうだろうな。
世界には俺よりも強いやつが、目立ってないだけでいるかもしれない。

ははっ、…………負けるつもりは毛頭無いが」

魔王になったからには他の種族に勝利するため世界を見渡しに行く……と建前を通してたった一人の手配犯を探す。

決して逃がすものか。

鋭い光が目に色を付ける。
未知数な力を持つ世界屈指の呪われた魔女、A。

俺の恩人であり想い人。

「必ず見つけ出してやる」

長い年月仕舞われていた炎が顔を出す。

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wrwrdの激重感情による追跡VSフリーライフを送りたい夢主

レッツ・ファイ！！！！