うるせえだまれ【イナズマイレブンGO 白竜】

11 ページ12

「剣城が、寝返った」

剣城の行った雷門中と万能坂中戦が終わった後、その話はすぐにゴッドエデンにまで届いた。

白竜は何も言わなかった。
アイツはずっと剣城のことを裏切ったと思っていたから驚いた様子はなかったけど、改めて聞いてショックを受けているようだ。
私たちはこれから、剣城にとっての敵となる。

剣城のことだ、こうなってしまうことは私も想定していたが、やはり悲しみはある。

前に剣城と話した時に、お兄さんがいることを知った。

下半身不随の、病院暮らしのお兄さん。
彼の治療費を払うためにフィフスにいた剣城。
お兄さん側から何かしらのアクションがあったんだろう。
剣城自身ここのサッカーは好いていなかったし、ここを抜ける要素はたくさんあった。
フィフスもそこまで考えていなかった、ということは無いだろうから、剣城は「捨てた」ということになる。
剣城よりも一人の人間の強化を取った。

剣城の離脱による白竜の強化はバツグンだった。
全てがフィフスの思惑通り。




気に入らない。

「白竜」
「……なんだ」

目に見えて不機嫌な白竜。
だからコイツは面倒なんだ。

「ここを出よう」

白竜の目が大きく見開かれた。


ーーーーーーーーーーーーー
夢主はアホのようで割と考える子です。適応能力が売り。

次回もギャグはないです

12→←10

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す