妖怪が見えなくなってしまった最年少祓い屋少女 ＜夏目友人帳＞

ありがとう ページ16

名取「夏目！！！

…よかった。成功だよ、よくやったね」


夏目「………よかった」

目が覚めた夏目は名取の手を借りて起き上がる
そして愛莉をみた








茜『さようなら。愛莉』









愛莉「……………茜、移牒、雪。

ずっと傍に居てくれてありがとう」

彼女は空を見上げて呟いた
どこからか声が聞こえた、愛莉にしか聞こえない。声。。









「愛莉………俺は君のことを、









.









.









愛していたよ」





愛莉「！」



微かな…でも確かなその声を聞いたとたん、今まで込み上げてきたが押さえていたものが溢れだした



彼女は、泣いていた。
声をあげて、大粒の涙を流して……


泣いていた。





愛莉「っああああ……ああ…っ！

ひっく、うあああああっっっ！！！」



名取「お疲れ様、遊馬の一族」

名取は近くに落ちていた”ミサンガ”の切れ端を風に飛ばした


後日、愛莉は登校している夏目に後ろから話しかける

愛莉「夏目くん。おはよう！」



夏目「あ、あぁ」


ニャンコ先生「あの小娘…解約の儀を行ってからと言うもの、恐ろしく元気だな」


夏目「きっと…、前を向こうとしてるんだよ」

ニャンコ先生「…人の考えることは分からん」

そう、きっと彼女は前を向こうとしている。
大切な友を失った悲しみを堪え、今日も前を進んでいく
彼女は強い、遊馬の血の人間なのだから。。。。

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