ヒューマンバグ大学 短編集＆反応編 0

続き ページ39

バース

｢......｣
『そのっ、ずっと黙っててごめんなさい.....』


バースさんはそんな事は気にしていなかったが、突然言われるとどうも困惑してしまう。それでもバースさんの気持ちは変わりません。


｢....他に、黙っている事はないか？｣
『....ありま....せん。』

｢そうか....無理に話す必要は無い。｣
｢話せる時が来たら、話すといい｣


そう言って安心しろと言わんばかりに抱きしめ、Aさんに笑顔を見せた。


『！.....ほｯ、本当にごめんなさい....！』


いつもはツンデレなバースさんがこんなにも素直になったのが嬉しかったのでしょう、Aさんは泣いてしまいました。

だけど、泣いてしまった理由は、安心したからなのでしょうね。




鵺(智也)


｢む、どうしてすぐに教えてくれなかった！｣
『いや、あの！ひゃぁあ！？』


怒りより、心配が勝ってしまいましたね。すぐに間合いに入り、Aさんにお姫様抱っこをしました。


｢どうしてそんな重要な事を....！｣
『ごごごごめんなさい！！』


突然お姫様抱っこをされ、パニックなりそうながらもなんとか保っているAさん。


｢....これから私の側を離れるな｣
『怖くないですか？』

｢私は忍びだ、怖がっては主君を守れない｣


智也さんの家系は忍び、だからこそ警戒をするAさん。
たが、智也さんはAさんに一目惚れをし、｢この身をもってあなたを守る｣と言ってくれた。

そのことを忘れていないAさんは


『.....他の女性を見たら、氷漬けにしてしまいますよ？』
｢忍びは浮気をしない、絶対にだ。｣


今、妖怪に恋をした忍びが、番にすると申した瞬間です。

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