【wrwrd】愚痴ってコケて知らんとこ来て戦争巻き込まれるってドユコトですか２ (ページ2)

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もう何年も前のこと。

一つの国が地図から消えた。

その国は、心優しき王の統べる国であった。

その国には、“二人”の王子がいた。

？「…………わっ！！」

？「うわぁっ！？……なんや、シャルルお兄様かぁ……。驚かせんとってやっ。」

シャル「えへへ、ごめんごめん。トンの反応いっつも面白いんだもん。」

ト「むぅ～……。」

第一王子のシャルル。

そして、その弟、第二王子のトントン。

とても仲の良い兄弟だ。

ト「もう、そんなお兄様にはこうですっ！こちょこちょこちょこちょ！」

シャル「あはっ、あははっ、だっ、だめっ、やってそれっ、あはははっ！」

そんな兄弟は町へ抜け出して遊ぶことも多く、国民にも好かれていた。

「シャルル王子、トントン王子！またいらっしゃってくださったのですね！」

シャル「うんっ！また来たよ！」

ト「こんにちはっ、おばあちゃん！おじいちゃん！」

二人が良く訪れていたこの場所は、雑貨屋だ。

様々な物が置いてあり、ここに来るたび二人は必ずお揃いの物を買っていく。

今日は休みになっているが。

？「……おうじさま？」

シャル「！シャル！」

ト「シャル！来たでー！」

？「おうじさまだー！こんにちは！」

この少女は、名をシャルロットと言う。

トントンよりも年下でありながら、両親が病死したために祖父母に引き取られたのだ。

金色の瞳に黒いふんわりとした髪を持つ少女だ。

シャルロットが二人に駆け寄ると、二人はシャルロットの頭を撫でた。

シャロ「えへへ……！」

「ああ、そうだ。シャルロットと少し外で遊んでいていただけますかな？」

シャルロットの祖父は二人に顔を寄せて小さく言った。

「……今日はシャルロットの誕生日でしてな、サプライズパーティーをしてやりたいのです。

　その準備をしたい。」

ト「！！はいっ！！」

シャル「シャル、お外に遊びに行こっ！」

シャロ「うん、いくー！いってきまーす！」

「いってらっしゃい。夕方までには帰ってくるんだよ。」

シャロ「はーい！」

三人は、様々な場所を巡った。

美しい湖や花畑。

おいしいスイーツ屋さん。

たくさんの場所に行って、日が暮れるころ。

三人はあの雑貨屋に戻り、シャルル達も帰ることにした。

シャロ「ただいまー！……あれ？」

中は静かだった。

シャルロットは、奥の扉を開けた。

シャロ「…………………………え？」