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「鏡！鏡！」
私、無我夢中に走って、商店街に来た。
もー！どこかに鏡ないかなー！
嫌な予感、的中しませんように！
ん？
みんな私を見ている。
で、急いで目をそらす。
中には、私の顔を指差してクスクスしているおばさん達まで。
もー！何なのよー！！
私、目の前にあるお店の、ショーウィンドウを見た。
すると。
そこに映ったのは。
汚い字で。
『相良 猛』
と黒の太字で書かれた、私のおでこ。
しかも、『相』を大きく書いちゃったから、『良』が少し小さくなって、『猛』の入るスペースがない。ニュルーンと横に間延びして、おでこからコメカミの方にはみ出しちゃっているし！
「…どう？気に入った？」
気がつくと、相良くんが後ろに立っていた。
両手をポケットに突っ込んで、ニヤニヤしている。
このやろう…。
私、相良くんを睨みつけた。
「お！ナニナニ？！」
相良くん、うれしそうに構える。
もっとバランスよく書け！
…じゃなくて。
おでこに名前書くなよ！
…も、あるけど。
私、相良くんの物じゃないし！
…元はと言えば、これ。
もう言いたい事がたくさんありすぎて。何から言ったらいいか、わからない！
「やっぱ、自分の持ち物には、名前書かなきゃなー！賢いな、俺！！」
と、おちょくる様に言う。
「もーー！どうしてくれんのよー！」
私、泣きそうになりながら、袖でおでこを拭った。
「あ、それ。とれねぇよ？」
「はあー？！」
私、思わず大きな声出ちゃう。
「2週間くらいは、とれねぇ奴なんだよ、それ。水にも強いんだぜ。すげーだろ？」
と、勝ち誇った顔の相良くん。
さっき商店街の文房具屋にいたのは、これを買う為か！
「それ、俺らが落書きに使う奴っす！」
「本当は壁とかに使う奴なんすけど！」
「人に使ったのは初めて見たよな？」
私ゃ、壁かい！！
いつのまにか、相良くんの周りに下っ端くん達がバラバラと戻って来ていた。
みんな、私の顔を見るたび、
「あ！」
と、驚いている。
「女の顔に書くなんて、非道っすね！」
下っ端くんに言われ、
「だろーー？」
と、得意そうに下っ端くん達を振り返る相良くん。
もう。
許さない。
女の顔に落書きなんて！
私、体の中から炎が吹き出すのを感じた。
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ahirusansan(プロフ) - 良ちゃんさん» 待っていてくれたなんてー！嬉しい！頑張ります＾＾ (2019年2月14日 12時) (
レス) id: a48bc9f7a2 (このIDを非表示/違反報告)
良ちゃん(プロフ) - 更新まってましたー！相良くんの嫉妬ぶりが可愛いすぎる (2019年2月12日 8時) (レス) id: 2652916fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ahirusansan(プロフ) - まっぴさん» 何をされているんでしょうね・・きっと相良くんが予想出来ないくらいの、大人なあんな事やこんな事ですね笑 (2019年1月30日 16時) (レス) id: a48bc9f7a2 (このIDを非表示/違反報告)
ahirusansan(プロフ) - tsukika050101さん» ふっふっふ。暗闇で何をされているんでしょうね・・笑 ご想像にお任せします笑 (2019年1月30日 16時) (レス) id: a48bc9f7a2 (このIDを非表示/違反報告)
まっぴ - せんせー何してるのか気になるー！！！ (2019年1月30日 12時) (レス) id: 3a7b5709d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ahirusansan | 作成日時：2019年1月7日 16時
