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相良くんがベッドから飛び出して来るのとほぼ同時に、私、病室の扉に手をかけた。
でも！
ドアノブが回らない！
見ると、ガラスの向こうにグレーの制服が数人見える。
あっ、下っ端くん達が向こうでおさえてる！
なんなの、その連携プレー！
「こら！開けなさーーい！！」
私、足を壁につけ、両手で思いっきりドアノブを引っ張ってみる。
「おさえろー！」
が、向こうの男子数人の力には勝てず。
「開けろー！」
しばらくガチャガチャやったのち。
…ふう。ダメか。
私、諦めて。
相良くんを振り返り、「うふっ」と微笑みかけた。
相良くん、ポケットに両手を突っ込んで、ニヤニヤしながら、仁王立ちになっている。
…どうやって切りぬけようかなー。
とりあえず、怒りをおさめてもらおうかな。
で、スキを見て逃げよう。
相良くんは、獲物を追い詰めた肉食動物みたい。
大きく見開かれた目は、ギラギラと血走っている。今にも大口開けて食らいついて来そう。
「それそれ、そのツラ。テメェ、いつもそうやって男たぶらかしてんだろ。」
手をブラブラとさせながら、ゆっくりと近寄って来る。
「…そんな事しないよぉ？」
私、はりついた笑みを浮かべながら。背中を壁につけたまま横に移動して、相良くんから距離をとる。
でも、相良くんは笑いながら追い詰めて来る。
「三橋と伊藤にもやってんのか？」
「…まさか。あの2人とは、単に顔見知りなだけ。」
「へぇ〜どうだか？」
相良くん、私を隅に追い詰めると、右手で私の髪を乱暴につかみ下に引っ張った。
私、顎がクイッと上に上がり、相良くんを見上げる感じになる。
そして、近い。
きれいな顔が目の前。
「なんで私が来るってわかったの？」
「テメェの考える事なんて、お見通しなんだよ。」
私が来るのを予知して、先回りして隠れているとか、ほんと「赤ずきん」じゃん。
「っていうか、高島くんはどこ？」
オオカミに食べられた…ワケないか。
相良くんは親指で扉を指差して、
「今、そこでおさえてる。」
だって。
怪我人をこき使うんじゃないよ…
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ahirusansan(プロフ) - 良ちゃんさん» 待っていてくれたなんてー！嬉しい！頑張ります＾＾ (2019年2月14日 12時) (
レス) id: a48bc9f7a2 (このIDを非表示/違反報告)
良ちゃん(プロフ) - 更新まってましたー！相良くんの嫉妬ぶりが可愛いすぎる (2019年2月12日 8時) (レス) id: 2652916fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ahirusansan(プロフ) - まっぴさん» 何をされているんでしょうね・・きっと相良くんが予想出来ないくらいの、大人なあんな事やこんな事ですね笑 (2019年1月30日 16時) (レス) id: a48bc9f7a2 (このIDを非表示/違反報告)
ahirusansan(プロフ) - tsukika050101さん» ふっふっふ。暗闇で何をされているんでしょうね・・笑 ご想像にお任せします笑 (2019年1月30日 16時) (レス) id: a48bc9f7a2 (このIDを非表示/違反報告)
まっぴ - せんせー何してるのか気になるー！！！ (2019年1月30日 12時) (レス) id: 3a7b5709d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ahirusansan | 作成日時：2019年1月7日 16時
