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「うえっ!!ええええっ/// 」
不意を突かれて、後ろに飛びすさり、コケそうになる私。ハイヒールが地面をすり、ギギギ〜ッと無様な音がした。
激しく動揺し、赤面する私の顔を見ると、相良くんは満足そうにニヤリと笑い、またゆっくりとソファに戻って行った。
しまった。高校生相手にドキドキしてしまった。
不覚。
ちょっとプライドを傷つけられた私。
このまま帰ってたまるか。
「おい、もういいぞ。帰れ。」
今まで黙って下を向いていた片桐くんが、私に声をかけた。
すると、リーゼントのツッパリくんが1人、走ってきて、
「よし、行け」
と、私の腕をとって、たまり場の外に連れ出そうとした。
私、20人程の下っ端ツッパリくん達の前を通過する時。
彼らに手を振り、
「じゃあ、これからよろしくね!」
と、笑顔で言ってみた。
予想通り、ヘラヘラッと笑う下っ端くん達。
よし、やった。
どうだ、見たか。私の実力を。
奥のソファに座る相良くんを、チラッと見ると。
あらら、鬼の形相。こめかみに青筋が浮き立って、ワナワナと手が震えている。
今にも飛びかかってきそう。
サッサと逃げよう。
私、ツッパリくんの手を振り払い、ダッシュで逃げた。
向こうから、相良くんの怒鳴り声が聞こえたから。下っ端くん達がその後、どんな仕打ちを受けたかは。
知ーらない。
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ahirusansan - シオンさん» いつも見てくださって、ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年1月7日 15時) (レス) id: 7544d346f2 (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - ahirusansanさん» 頑張ってください! (2019年1月7日 6時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 元キャバ嬢で先生って設定初めて見ました!話もとても面白くていつも見てます!これからも更新頑張ってください! (2019年1月6日 21時) (レス) id: 5b3c942593 (このIDを非表示/違反報告)
ahirusansan - クソすぎる駄作者さん» ありがとうございます!更新遅めでごめんなさい!37あたりに付け足し入れました〜 これからも頑張ります! (2019年1月6日 18時) (レス) id: 7544d346f2 (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - 設定やストーリーが色っぽい…wめっっっっちゃワクワクしながら見てます! (2019年1月5日 2時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ahirusansan | 作成日時:2018年12月13日 0時