元キャバ嬢が開久の先生になったら【相良猛】

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と言っても、まっすぐ家に帰るのもつまらないから、商店街へ行く。



なんか雑誌でも立ち読みするかなあ。


商店街の本屋さんへ向かうと。

そこに、金髪に学生服の生徒がいて、店員さんと熱い漫画談義を交わしている。



どこの学校だろう。どの学校にも、ツッパリっているもんだな。

そういえば、うちの学校はツッパリばかりなのに、相良くん以外は、髪の色、割と大人しめだなあ。



ーーーなんて思いながら横を通過すると、その金髪の生徒がじーっと見て来る。目が大きくて、なんだか可愛い。


開久のツッパリも、こんな感じなら可愛いのにな、なんて思いながら私も彼を見ていたら、



「お姉さん、こんにちは！」

と、笑顔で声をかけて来た。

よく見ると整った顔をしてる。ニコニコしていて、憎めない。本当にツッパリなのかな。


「こんにちは。君、学校は？」

「今この店員さんに、みなみちゃんについて教えてもらっているんです！！今、ちょっと忙しいんで！！」


そう言い、また店員さんと、自分達の世界に入ってしまった。



ツッパリでもタッチとか読むんだなあ。

私は、本屋で明星を一冊立ち読みした。


どのくらいそこにいただろう。気がついたら、金髪くんはいなくなっていた。


あれから学校ちゃんと行ったのかな。行っていたらいいな。

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