元キャバ嬢が開久の先生になったら【相良猛】

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「はあ、あなたが今日から来る先生・・ですか。」




見るからに頼りなさそうなおじさんが、私をジロジロと見る。
この人、この高校の校長先生らしい。




校長、私を見るなり、びっくりしたみたい。
そりゃそうだよね。だって、私、先生なのに、がっつり化粧してるし、長い髪かきあげちゃうし。
屈んだら谷間見えちゃいそうな服着てるし。ヒラヒラの短いスカートにハイヒールで来る先生なんて、いる訳ないもんね。



この服、私の勝負服なの。キャバ嬢時代の。





「はい！今日からお世話になります、アンナで・・」

と、言いかけて慌ててやめる私。危うくキャバ嬢の時の源氏名言っちゃう所だった。
危ない、危ない。私はもう先生になったんだ。
間違えないようにしなきゃ。


「Aと申します。よろしくお願いします！」

ちょっと真面目っぽく一礼してみる。すると、真っ赤になって顔をそらす校長。

あ、谷間見えたらしい。そっかそっか、この角度まで頭を下げると、谷間見えちゃうんだな。
覚えておこう。４５度の角度ね。






校長は咳払いをして、
「とりあえず、この高校は悪い生徒しかいませんからね。目をつけられないように、うまくやっていって下さい。特に番長をやっている片桐と、相良には、特に気をつける様に。彼らの溜まり場には近づかない様に！」

って。



どうやらこの2人は、この開久高校を仕切っているらしい。





じゃあ、最初に挨拶でもしにいって、ぶちかましてみようっと。

私は、早速彼らの溜まり場に行ってみる事にした。

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