Our Infinity 〜3rd〜

146話 ページ46

慧side



裕翔からのメッセージが来ない

一緒に携帯を買った日から、もう何日もずっと続いていたのに


伊「…………」


嫌われたかなとか、でもそんな覚えはないとか、何かあったのかなとか、モヤモヤ

診察に行く日はまだ数日先

それまでずっと連絡が返ってこなかったら…


伊「……はぁ…」

八「どうした？」

伊「ひかる、」

八「調子悪い？」

伊「んーん、そうじゃない。あの…、」

八「分かった、当ててあげる。裕翔のことでしょ」

伊「ぅえ！？」


ドヤ顔で俺の顔をピシッと指差す光

ついさっきまでキッチンで料理してたはずなのに

宏太が仕事で不在の今日、家には俺と光の2人

特にすることもない俺は、昼過ぎからソファでずっとダラダラしてた


伊「……なんでわかんの」

八「わかりやすいもん、慧」


そう言った光は、ソファの俺の隣に腰掛けた


伊「光と宏太はさ、仕事で会ったんでしょ？」

八「うん。俺が作った曲に、宏太が歌詞つけてくれたんだよ。ほら、そこにCD飾ってある」

伊「宏太から聞いた。俺が言うのもなんだけど…お似合いだとおもう」

八「ありがと。俺は慧と裕翔もいい組み合わせだと思うよ？」

伊「それは………かんちがい、だよ…」


俺は裕翔に相応しくない

リハビリして社会に出ていく裕翔と、悪化しか道がない俺とは違う

俺は裕翔の重荷にしかならないから

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