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142話 ページ42

慧side



中「あの…本当にいいんですか?」

薮「いいのいいの。侑李のためだと思ってさ」

知「ひかって料理上手なの?」

伊「めちゃくちゃ上手いよ」


宏太が運転する車の中、後部座席に侑李と並んで座る


夕日が傾いて来てそろそろ帰ろうかって時間になって宏太に連絡をしたら、そのまま裕翔と侑李を夕飯に誘うことになった

裕翔の足じゃ家で料理をするのは難しいだろうし、侑李もずっとコンビニ弁当なんかを食べているって前に言ってたから

裕翔だってまだバスは乗れないし、どうせなら宏太が送り迎えもしてくれるって


知「本当はね、外にご飯食べに行こうかって話してたんだよ」

伊「裕翔と2人の方が良かった?」

知「んーん。いつも病院で2人でご飯食べるし」

薮「じゃあ手料理は久しぶりか?」

知「圭人が作ってくれようとしたんだけどね、全然慣れてないの。アメリカでどうやって生活してんだろ」

中「ルームメイトの人が料理上手いんだって言ってたよ」

知「だからかぁ」


裕翔が病院の外にいるのが相当嬉しいのか、侑李はずっとはしゃいでいる

こんなにテンションが高い侑李はここ最近見たことがないくらい



薮「はい、到着。裕翔、ちょっと待ってな。車椅子出すから」

中「すいません、お願いします」


トランクから裕翔の車椅子を出して、そわそわしてる侑李を連れて先に家の中へ

なんだか緊張してる様子の侑李の背中を押しながら家に入ると、キッチンから光も顔を出した


八「おかえり。お、侑李いらっしゃい」

伊「ただいま。ほら、上がって」

知「おじゃまします…」

伊「光、雑巾かなんかある?」

八「タイヤ拭くやつだろ?玄関に置いてあるよ」

伊「ん、ありがと」


ここ数年、この家は段差がなくなるように小さいリフォームを繰り返している

多分、俺がこの先自由に動けなくなることを見越して宏太と光が気を利かせてくれてるんだと思う

今となっては目立つ段差は玄関の1段と、2階に上がる階段だけ

裕翔も自由に移動しやすいはず

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わらびもち(プロフ) - このお話がすきで、伊野尾さんが弱るのが好きすぎて、何回も読み直したりしていたのでとても更新嬉しいです!!これからも応援しています、、、!! (2021年1月9日 17時) (レス) id: 271deec22e (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - 更新、すごく嬉しいです。 (2020年9月25日 16時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - colorfulさん» ありがとうございます!!更新しないままお待たせして本当にすみません…。まだまだ続く予定ですので、これからも楽しみにしていただけたら嬉しいです! (2019年10月9日 22時) (レス) id: 859447dd16 (このIDを非表示/違反報告)
colorful(プロフ) - 本当にこのお話が好きすぎて更新ワクワクしながら待ってしまうし、沢山更新されてると嬉しすぎて何度も同じページ読んでしまって全然進みません笑 もはやいつまでもこのお話が終わらないで欲しいとも思っています笑 応援しています。これからも頑張ってください!! (2019年10月7日 16時) (レス) id: a5293a7f37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あひる | 作成日時:2019年8月13日 10時

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