116話 ページ16
慧side
相「慧〜、どうだ〜？」
寝られるわけじゃないけど目を閉じて大人しくしていると、相葉先生の呑気な声
少しだけ枕から顔を上げて見上げると、点滴のスピードを調整しているところだった
伊「……まだぁ…？」
相「ん〜、もうちょっとな。ちょっと出過ぎかな…」
出過ぎって…
こっちは早く終わらしてって言ってんのに
じゃーじゃー出しちゃおうよ
相「SpO2ちょっと低いな…。慧、苦しくない？頭ぼーっとする？」
そりゃ苦しいし頭だって働かないよ
だって熱もあって背中にプラスチック突き刺さってんだもん
この状態で頭フル稼働だったら逆にヤバいでしょ
伊「……まあ…ちょっと」
相「酸素上げるか。まだ苦しかったら言って？」
伊「ぁい…」
薮「あとどれくらいかかりますか？」
相「1時間弱くらいかな。終わったらこの管抜いて、傷口縫合しておしまいね」
伊「…ぬうの…？」
相「その方が後で楽だから。大丈夫、大きく切ったわけじゃないからそこまで痛くないよ。傷跡も残らないようにする」
まあ…
相葉先生がそう言うなら、縫わせてあげてもいいけど
薮「慧、痛くないって」
伊「…ん…、いいよ…ぬっても…」
相「そりゃどうも」
相葉先生の大きい手に頭を撫でられる
むにむにって俺のほっぺを突っつくから、鬱陶しくて顔を背けた
伊「…ねぇ、せんせ…」
相「おー？」
伊「これおわったら…、さんぽ…いきたい…」
八「……っ…、」
伊「…ねぇ…だめ…？」
だめだよ
わかってる
医者が肺炎の心臓病患者をウロウロさせるわけがないもん
俺、なに聞いてんだろ
相「……慧、今日はやめておこう？」
伊「………………」
相「熱が下がったら、また行けるから」
薮「あとで辛くなるだけだから、な？」
伊「…………うん、」
無理だって、先生の口から聞きたかったのかもしれない
やりたいこと、行きたいところ、暇があると色々考えちゃうから
お前には無理だって誰かに言われれば、少しは諦めもつくから
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わらびもち(プロフ) - このお話がすきで、伊野尾さんが弱るのが好きすぎて、何回も読み直したりしていたのでとても更新嬉しいです！！これからも応援しています、、、！！ (2021年1月9日 17時) (
レス) id: 271deec22e (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - 更新、すごく嬉しいです。 (2020年9月25日 16時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - colorfulさん» ありがとうございます！！更新しないままお待たせして本当にすみません…。まだまだ続く予定ですので、これからも楽しみにしていただけたら嬉しいです！ (2019年10月9日 22時) (レス) id: 859447dd16 (このIDを非表示/違反報告)
colorful(プロフ) - 本当にこのお話が好きすぎて更新ワクワクしながら待ってしまうし、沢山更新されてると嬉しすぎて何度も同じページ読んでしまって全然進みません笑 もはやいつまでもこのお話が終わらないで欲しいとも思っています笑 応援しています。これからも頑張ってください！！ (2019年10月7日 16時) (レス) id: a5293a7f37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あひる
| 作成日時：2019年8月13日 10時
