92話 ページ42
慧side
薮「おぉ、そうだ」
伊「ん…?」
薮「あの兄弟、慧のこと気にしてたよ。HCUの前に来てた」
八「裕翔と侑李ね」
伊「会ったの?」
薮「色々あって話したんだよ。そのうち会いに来るんじゃないか?」
伊「うん、楽しみ」
もう眠くないからベッドを起こしたまま2人とお喋りをする
HCUにいるときは体がだるくて、あんまり話せなかったから
まだ少しだるいけど、光とも話せるし、2人のやり取りを聞いているだけでも十分楽しい
伊「…ッげほ、ケホケホ……っ、」
薮「苦しいか?相葉先生呼ぶ?」
伊「ん゛んっ……、大丈夫…言ったらまた酸素マスクつけられるし」
八「それで楽になるなら、そっちの方がいいでしょ?」
伊「嫌いなの、あれ。喋りにくいし邪魔」
薬じゃ追いつかないくらい、肺に水が溜まってる
だから常に息苦しいし咳も出る
ベッドを起こしてるのも、寝ていると息苦しいからだったり
宏太たちには言わないけどね
心配させるだけだから
八「でも…」
伊「大丈夫だって。ちょっと咽せただけだから」
薮「あんまり無理すんなよ?」
伊「はいはい」
あまりに心配する2人に、シッシッと手を振る
まだ少し不安そうだけど、宏太と光は顔を見合わせて口を閉じた
「起きてるかなぁ」
「宏太さんたちいると思うから、ちゃんと挨拶して?」
「はぁい」
「俺来ていいの?」
「…まあ大丈夫でしょ」
聞いたことがある2人の声と、聞いたことがない声
宏太も光もいるからカーテンは閉めていないから、部屋の入り口は丸見え
多分そろそろ…
知「あ…、いた」
伊「侑李くん、来てくれたの…?」
中「慧…、」
伊「裕翔も。ありがと」
最初に入ってきたのは侑李くん
見たことない男の人に車椅子を押された裕翔も、後から入ってきた
中「侑李、言うことあるんでしょ?」
入り口で立ち止まってしまった侑李くんの背中を裕翔が軽く押す
小さく頷いて、俺のベッドに近くに近寄ってきた
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あひる(プロフ) - colorfulさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけて、とっても嬉しいです! (2019年6月3日 16時) (レス) id: 859447dd16 (このIDを非表示/違反報告)
colorful(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。このお話、大好きです!!こんなに更新されるのがワクワクしている作品は未だかつてありません。本当に大好きな作品です。次の更新も待ってます。頑張ってください。 (2019年6月1日 15時) (レス) id: 0ff304e122 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あひる | 作成日時:2019年4月19日 8時