第8話 愛しいひと ページ10
グレ:「…このままお前を行かせたくはない。
だが……他の者たちが止められなかった
お前だ。俺が止めても無駄な足掻きと
いうものだろう」
「………よくわかってるじゃない」
グレ:「……この先一生俺はお前に焦がれるの
だろうな」
「…私以上にイイ女なんてごまんといるでしょう
…我らが英雄グレイグ殿」
グレ:「………シアン…過去に戻ったら
しっかり飯を食え。それと夜営のときは
腹を出して眠らぬようしっかり布団を
被って寝るように…」
「ちょっと私の話聞いてる?
というかお前はお父さんか」
シアンはグレイグのいつもと変わらぬ様子に
なったことに安堵したのか思わず噴いて、笑ってしまう。
「ふふ……ねぇグレイグ」
グレ:「?…なんだ」
「私のこと愛してる?」
グレ:「………ああ」
「………私も」
グレイグは少しだけ身を屈めシアンに優しく唇を寄せる。シアンも背伸びをしてその
優しい口付けを受け入れた。
カミュ:「お前の手でもう一度世界を救うんだ。
頼んだぞ…シアン…!」
「ああ、任せて…今度こそすべてを救う」
マル:「さあ行きなさい、シアン……
私たちは皆、貴女の意思を尊重するわ」
「ありがとう、姉さん…みんな」
かけがえのない仲間たちに背中を押されて、
シアンは時の番人の前へと歩みでる。
時:「かくごをきめたのですねシアン。
……そういえば、あなたは魔王の剣を
おもちのようですね」
「ん?ああ、あの不気味な剣…これか」
時の番人にシアンは禍々しい魔王の剣を
掲げてみせる。すると時の番人は頷いてその
剣を装備していくようにと、言った。
…少々気乗りしないが、致し方ないか。と
シアンは魔王の剣を装備し、時の番人に
促され時のオーブの前に立つ。
時:「時の番人のなのもとに、あなたを過去へ
みちびきます。シアンよ前へ」
「………はい」
カミュ:「シアン!」
時のオーブへ歩み寄る。すると背後からカミュの
自分の名を呼ぶ声が聞こえた。
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汐乃(プロフ) - ルビスさん» ありがとうございます!少し更新が遅めになりますが…頑張ります! (2017年9月5日 1時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)
ルビス(プロフ) - シナリオ、キャラクターにとても好感が持てました続きを毎日楽しみにしています!頑張って下さい!! (2017年9月4日 3時) (レス) id: 0261b564cd (このIDを非表示/違反報告)
汐乃(プロフ) - はちみつ恋風味さん» そのように評価していただきありがとうございます!このような駄文ですがそう言って貰えると、とても嬉しいです! (2017年8月30日 4時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ恋風味(プロフ) - 面白いです、原作に沿ってストーリーを進めている展開にドキドキしながら読ませていただいています。わたしもホメロス好きなので救っていただいて嬉しいです!更新待っています(*^_^*) (2017年8月29日 17時) (レス) id: 8fdbcc3360 (このIDを非表示/違反報告)
汐乃(プロフ) - ポテコさん» ご指摘ありがとうございます!すぐさま訂正させていただきました! (2017年8月28日 22時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りまるま | 作成日時:2017年8月27日 10時