検索窓
今日:27 hit、昨日:2 hit、合計:49,792 hit

第21話 あの人の横顔 ページ23

今まで張り詰めていた緊張が解けたのか、
シアンは思わず、その場に倒れ込む。

そんな彼女を見て、皆は慌てて彼女のもとへと
駆け寄った。

カミュ:「おい!シアン!しっかりしろ!
セーニャ、回復呪文頼む!」

セー:「はいっ!すぐに取り掛かります!」

シル:「ベロニカちゃん!こっちの止血、少し手伝ってくれない!?」

ベロ:「わかったわ!シアン!
しっかりしなさいよ!」

マル:「っ…私も何か手伝うわ!」

ロウ:「しっかりするんじゃ!シアン!」

皆の応急処置のおかげで、シアンは何とか
回復し起き上がれるまでになった。

「あはは、皆ありがとう!おかげで助かった」

カミュ:「あはは、じゃねぇよ!ったく、無茶ばっかりしやがって……」

マル:「……シアン、その…本当にごめんなさい…
私の父が…………」

ロウ:「……………。」

何やらマルティナとロウの纏う空気が重い。
…どうやらデルカダール王をよく知る2人は
あの王の異様さに気づいてきたらしい。

「いいよいいよ。私からあの剣の切っ先に
飛び込んだわけだから」

マル:「…いいの、それでも謝らせて…。
そういえば、シアンはどうしてホメロスを
庇ったの?」

マルティナの発言に全員の視線がシアンの
後ろに横たわるホメロスに集まる。

ベロ:「それ!あたしも思ってた。
ダーハルーネの町なんかではソイツ、散々
あたしたちや町長さんの息子さんに酷いこと
してきたのに…どうしてシアンは身をていしてまで庇ったのよ?」

「うーん……気づいたら身体が動いていたと
いうか……強いて言うなら」

かつて魔王の居城で親友の最期をみとった彼。
絶対的忠誠を誓った王の手によって今にも
息絶えてしまいそうな親友を見た彼。

「………あの人の横顔が、
酷く哀しそうだったから…かな」

マル:「!」

シル:「…………ふふ、そのあの人っていうのは
もしかして…
あのグレイグ将軍のことかしらん?」

「……さあ、どうだろう。
さてそんなことより!せっかく王さまに
宴に招待されたんだからさっさとデルカダール
城に行こう!あ、カミュはこの美人さん抱えてくの手伝って」

カミュ:「結局俺かよ…ったくほんとお人好しだよな、お前」

「カミュもね」

こうしてシアン一行はデルカダール城へと
再出発した。

第22話 宴→←第20話 疼き



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
設定タグ:ドラクエ11 , グレイグ , 女主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

汐乃(プロフ) - ルビスさん» ありがとうございます!少し更新が遅めになりますが…頑張ります! (2017年9月5日 1時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)
ルビス(プロフ) - シナリオ、キャラクターにとても好感が持てました続きを毎日楽しみにしています!頑張って下さい!! (2017年9月4日 3時) (レス) id: 0261b564cd (このIDを非表示/違反報告)
汐乃(プロフ) - はちみつ恋風味さん» そのように評価していただきありがとうございます!このような駄文ですがそう言って貰えると、とても嬉しいです! (2017年8月30日 4時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ恋風味(プロフ) - 面白いです、原作に沿ってストーリーを進めている展開にドキドキしながら読ませていただいています。わたしもホメロス好きなので救っていただいて嬉しいです!更新待っています(*^_^*) (2017年8月29日 17時) (レス) id: 8fdbcc3360 (このIDを非表示/違反報告)
汐乃(プロフ) - ポテコさん» ご指摘ありがとうございます!すぐさま訂正させていただきました! (2017年8月28日 22時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りまるま | 作成日時:2017年8月27日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。