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第19話 勇者の剣 ページ21

デル:「シアンよ…今までのわしの行いを
どうか許して欲しい。わしは今までホメロスから勇者こそが魔物を呼ぶ存在…。悪魔の子なのだと
説き伏せられてきたのじゃ…その傷も済まなかったな…今手当を」

「いえいえ…王よ私のことはお気になさらず。
…王にようやくすべての真実が伝わったこと
誠に嬉しく思います」

ふとシアンはチラリとこちらを不安そうに
見つめるマルティナに目を向ける。
その視線に気づいた王もマルティナに目を向けた。

デル:「おぉ……そなたマルティナか!よくぞ無事でいてくれた。そんな所にいないで、よく顔を見せておくれ」

マル:「………お父さま」

マルティナは1度ロウの方を振り返るが、
彼に頷かれて、自らも不安を打ち消すように
頷いて見せると父である王のもとへと駆け寄った。

デルカダール王もロウに顔を向ける。

デル:「ロウよ。そなたにも苦労をかけたな……。
ユグノアの件は残念だったが、これからは
チカラを合わせ、復興していこうではないか」

ロウ:「………それも大事じゃが、先ほどシアンが
言うておった通りまずは16年前に
我が国ユグノア王国を滅ぼした宿敵…
ウルノーガを倒さねばな」

デル:「ふむ……。ホメロスもおそらくウルノーガの手先だったのだろう」

デルカダール王がシアンの後ろにいるホメロスを見る。それに続いてシアンも背後にいる
彼を見やるが、既に気絶しているようだ。

デル:「シアンよ、話は聞いたな。すべての元凶たるウルノーガは今も世界のどこかで息を潜めているはず。さあ、勇者シアンよ!大樹の魂に宿る勇者の剣を手に入れるのじゃ!」

「……喜んで、王よ」

シアンは貫かれた右肩を抑え、痛みに耐えながら大樹の魂のもとへと近づく。

セー:「シアンさまっ!」

ベロ:「ちょっとシアン!アンタその傷…!」

「大丈夫大丈夫!…後で手当、よろしく頼むね」

心配そうにこちらを見つめる仲間たちに
大丈夫、とシアンは笑いかけると、
絡まる根の解かれた大樹の魂の中……勇者の剣へと手を伸ばした。

「……よ、っと」

無事、勇者の剣を手に入れたシアンは痛む
右肩を庇いながら、皆のもとへと戻る。
その中でもデルカダール王はにこやかに
シアンへと近づいてきた。

第20話 疼き→←第18話 痛みよりも何よりも



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汐乃(プロフ) - ルビスさん» ありがとうございます!少し更新が遅めになりますが…頑張ります! (2017年9月5日 1時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)
ルビス(プロフ) - シナリオ、キャラクターにとても好感が持てました続きを毎日楽しみにしています!頑張って下さい!! (2017年9月4日 3時) (レス) id: 0261b564cd (このIDを非表示/違反報告)
汐乃(プロフ) - はちみつ恋風味さん» そのように評価していただきありがとうございます!このような駄文ですがそう言って貰えると、とても嬉しいです! (2017年8月30日 4時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ恋風味(プロフ) - 面白いです、原作に沿ってストーリーを進めている展開にドキドキしながら読ませていただいています。わたしもホメロス好きなので救っていただいて嬉しいです!更新待っています(*^_^*) (2017年8月29日 17時) (レス) id: 8fdbcc3360 (このIDを非表示/違反報告)
汐乃(プロフ) - ポテコさん» ご指摘ありがとうございます!すぐさま訂正させていただきました! (2017年8月28日 22時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りまるま | 作成日時:2017年8月27日 10時

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