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第15話 大樹の魂 ページ17

一夜明け、シアン一行は命の大樹へと繋がる
目的のオーブの祭壇へと来ていた。

シアンは1度体験した通りに6つのオーブを
取り出し、祭壇へと捧げた。
すると、瞬く間に命の大樹へと繋がる虹の架け橋ができる。

セー:「これは虹の橋…?なんて眩いのでしょう…」

ベロ:「……いよいよ命の大樹へのお目通りが
かなう時が来たわね。
さあ、シアン行きましょ」

「ああ…行こう」

運命の分岐点まで…残り僅か。




大樹の太く大きな枝をつたいながら、
命の大樹の魂が守られている大樹の神域を
目指す。

そうしてようやくシアン一行は大樹の神域へと辿り着いた。
目の前には温かで柔らかな光の溢るる
命の大樹の魂。

マル:「これが大樹の魂……。なんだか初めて見る
気がしないわ。懐かしいような、こわいような…」

カミュ:「ふぅん…不思議なモンだな。俺もずっと
昔に来たことがあるような気がするぜ」

「……そうだね、本当に懐かしい…」

…かつて1度訪れたこの場所。
…あの日のことを忘れたことは一度もない。

シル:「世界中の命が集まっている場所なんでしょ?きっとアタシたちの生まれる前の記憶が
眠っているのかもしれないわね……」

シルビアはまるで惹き付けられるように
大樹の魂へと手を伸ばし、魂へと触れようとする。

バチッ!

しかし何らかの強力な力でその手は弾き返されてしまった。

シル:「やぁん!なぁに、これ!?ビリリッて
はじかれたわ!」

ロウ:「……ふむ、やはり勇者の紋章を携えた者しか
大樹の魂の中には入れないんじゃろうな。
そしてあれこそ闇の力を払うもの……。
おそらく勇者の剣であろう」

ロウは隣りにいるシアンを見上げて力強く頷きて見せた。

ロウ:「さあ、シアンよ。大樹の魂の中にある
勇者の剣を手に入れるのじゃ!
おぬしなら………おぬしならば!あれを手にする
ことができるはず!」

「ああ……わかった」

シアンは大樹の魂に向かって左手を掲げ、
勇者の紋章の光を照らした。
すると、大樹の魂を守るように絡んでいた
大樹の根がスルスルと解けていく。

「……………来る」

研ぎ澄ませた感覚の中で確かに感じる…
微かな闇の魔力。

シアンは伸ばした左手を引っ込め、代わりに右手を背中の大剣の柄へと伸ばす。

ドンッ!………ゴオォォォッ!!

背後に迫る闇の魔力を纏った呪文。
シアンは目にも留まらぬ速さで剣を引き抜くと振り返りざまにその剣を勢いよく振り下ろし、
呪文を相殺してみせた。

第16話 闇に呑まれし片翼→←第14話 彼女の剣



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汐乃(プロフ) - ルビスさん» ありがとうございます!少し更新が遅めになりますが…頑張ります! (2017年9月5日 1時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)
ルビス(プロフ) - シナリオ、キャラクターにとても好感が持てました続きを毎日楽しみにしています!頑張って下さい!! (2017年9月4日 3時) (レス) id: 0261b564cd (このIDを非表示/違反報告)
汐乃(プロフ) - はちみつ恋風味さん» そのように評価していただきありがとうございます!このような駄文ですがそう言って貰えると、とても嬉しいです! (2017年8月30日 4時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ恋風味(プロフ) - 面白いです、原作に沿ってストーリーを進めている展開にドキドキしながら読ませていただいています。わたしもホメロス好きなので救っていただいて嬉しいです!更新待っています(*^_^*) (2017年8月29日 17時) (レス) id: 8fdbcc3360 (このIDを非表示/違反報告)
汐乃(プロフ) - ポテコさん» ご指摘ありがとうございます!すぐさま訂正させていただきました! (2017年8月28日 22時) (レス) id: 606c0a317c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りまるま | 作成日時:2017年8月27日 10時

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