狐のお面なんて外せ！2 【完】

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魚side







魚「ま、待て…」



鼻の上まで上げられたお面を掴むジョングクの手
その手首をつかんであたしは引き留める



JK「なんで？どうして？」
魚「お前はあたしの何を知ってる…？」
JK「何をって…」
魚「顔を、しっかり見たことないだろう？あたしの」



落ち着けジョングク…
確かに試したのは悪かった

でもまだ殺されるのは勘弁だ




魚「悪かった。やり方が汚かったのは認める」
JK「うーん…」
魚「気分を害したのなら申し訳ない」
JK「…んー……」




そこまで言ったジョングクは、もじもじと何かを考えた後
あたしの手を引いて早足で押し入れの前まで来た

勢いよく彼がふすまを開けると、布団が重なってて
その奥は真っ暗になってる





物凄く嫌な予感がする





JK「入って」
魚「断る」
JK「おしおき」






思いっきり背中を突き飛ばされて押し入れの布団に倒れこむ
慌てて顔を上げると、自分のお面を横に投げ捨てたジョングクが見えた

部屋の明かりが薄暗くて、なおかつ逆光
顔は見えなくて済んだが…









ぴしゃん









JK「おなまえおしえて…」









息の上がったジョングクの声が上からのしかかってくる
真っ暗の中、脚を引っ張られ、腕を掴まれ、肩を押され…



JK「おかおはいいから…おなまえ…」
魚「やめ……」



帯をほどいていた手が止まって、一気に手が口元めがけて上に登ってくる
そして口の覆いを引っ掴んだ彼は勢いよく引っ張った




JK「んっ…」
魚「うううう…やめろやめろ！！！」




重ねられた前襟を開かれて
ヅヅヅッ…と生ぬるい何かが心臓から耳たぶまで這いあがってくる


暗闇でなにも見えなくてもわかる…




JK「おしえてよ…ねぇ、おしえてよ…はあぁっ…」
魚「なに、してんだよ！…やめろって…」
JK「だれもしらないおなまえを…」




着物の胸元に手が滑りこんできたと思ったら
爪を立てて結構な強さで胸を握られる




魚「痛いっ！」
JK「…じゃあ…次は気持ちよくしてあげる……」




脚の間に入り込んできたジョングク
あのヅヅヅッ…が、胸元を這いまわって…



魚「やめろよもうっ！」
JK「はぁ…っ…ん…」



赤ちゃんにしては図体がでかい
本当に困る…

いつになったら気が済むのやら…



JK「なまえを…」
魚「やめろお前はっ…」
JK「なまえ…」



覆いかぶさってきたジョングクが
あたしが逃げないように帯を掴んできた

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