狐のお面なんて外せ！2 【完】

第45話　ユ、ル、サ、ナ、イ…　JK　※※※※※ ページ8

JK「……ん゛〜笑」







俺は首を傾げた
右に、左に傾けた




目の前にいる魚様は
早速口の覆いをつけてなんか満足そうにしてるけど…




おかしい
絶対おかしいよ







魚「『喋る』じゃなくて『歌う』なんて…。うまい事やるねぇ笑末っ子のくせにやるじゃないか」
JK「いやぁ絶対おかしい…」
魚「ん？どうした」






俺は目の前の暖簾に爪を食い込ませて、そのまま下に引きずり下ろした




暖簾のせいでよく見えなかった魚様の姿が
一気に鮮明に見える





彼女の着物には、白い百合が咲いていた




魚「っ…どうした」
JK「どうして…？」





不満がつのりすぎて
俺は首を右に倒したまま彼女に一気に近づいた




魚「どうしてって…」
JK「かなしいなあ」




俺は一歩でも逃がすまいと
魚様の帯を握りつぶして引き寄せた

ピッタリと体を引っ付けて


潰してやりたい




魚「褒めてるんだぞ？」




魚様はそれでも動じずに俺の事をきょとんとした顔で見上げてくる
その綺麗なまつ毛ですら俺をバカにしてるように見える…




JK「俺は魚様のこと信じてるのに、魚様は俺の事、信じてないって、こと、だよね」
魚「そう言うわけじゃなくて…」
JK「じゃあ試したんだ」
魚「それは…」
JK「それは？」


俺は魚様のおでこに、自分のおでこをこっつんこした






JK「俺は魚様のなに？なんなの？商売道具？ただの金づる？『よく頑張ったね』ってどういうこと？『合格』って何が言いたいの？俺が言ってる事間違ってる？なんで？他の皆にも同じことしてるの？どうして？試したの？嘘をついたの？…ねぇジンさんは？何をしてるの？部屋にいるの？二人でなにを、したの？キスを、したの？そうなの？俺が一番年下だからって、どうせ喋るんだろうって、バカにしてるの？どうなの？ねぇどうする？今の俺は魚様が大好きだけど、10秒後の俺が魚様の事嫌いになったらどうする？逃げるの？逃げたら、俺の事好きじゃないよね？逃げない？俺がお面とっても逃げない？俺の顔を見て死んでもいいって思うぐらいに俺の事好き？好き…？だよね…？あれ？逃げないって事は死んでもいいって事だよね？魚様は俺の事どう思ってるの？死にたいの？それとも生きたいの？ねぇ俺の顔だけ見てくれる？好きなら、俺の顔だけ見て死んでね？いま、ころしてあげようか？いや、









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もう死んで？」

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