狐のお面なんて外せ！2 【完】

第44話　ジョングクの葛藤 ページ6

ジョングクside




JK「…ほ。やっとお客さんですか？」
使用人「はい！…大物でございますよ……ふっふっふ」




俺の目の前の座布団
それの周りがドンドン豪華になっていく


使用人さん、3人がかりでの準備中…




JK「これは？」
使用人「お客様からのプレゼントです」





使用人さんがそう言って俺の横に置いたのはお酒のセット




JK「俺お面外せないのに…」
使用人「そうですね笑…では、頑張って」





ガッツポーズをしてくる使用人さんに
俺もガッツポーズを返したそのあとすぐ、声がかかった









案内人「入ります」








彼女の声に俺は背筋を伸ばす

今日初めてのお客様だ…




暖簾越しにふすまが開くのが見えた

入ってきたのは……



黒い着物の女の人…








黒？？？？？？？
喪服！？


変な人もいるもんだ…







女「………………………………」







暖簾で何となくしか見えないけど…
黒い長い髪をみつあみにして、左の肩に垂らしてる
小っちゃいお顔の小柄な人

その人はふかふかの座布団にお姉さん座りして肘置きに肘を置いた



ぼんやりとオレンジの光がともる中
俺と彼女はにらみ合う…






JK・女「………………………………」






俺の顔をじーっと見た後に
だるそうに自分のみつあみの毛先をいじり始めた

特に何を話すでもなし…



座敷の中が静かすぎて遊郭の中の楽しそうな声が聞こえてくる





女「んんっ」
JK「！！！！」





咳ばらいをした彼女はお酒に手を伸ばした
とっくりを持っておちょこにお酒を注ぐ…






JK・女「………………………………」






なんでなんにもいわないんだ！！！！

黙ってお酒だけ飲んでるこの人！！！！
こわい！！！！



一言もしゃべらないまま一人で晩酌してるこの人…

一体何を考えてるんだ……




思わず目を細めて彼女の顔を鮮明に見ようとする俺
暖簾のちょっとした隙間から彼女の顔が見える




化粧っ気の全然ない顔だ
口紅をしていない


コレのどこが大物なんだ…？




何て見つめてたら、彼女がニヤ〜ッと笑った
み、見つめてたってバレた…？



でも彼女は何も言わない…
ただ黙ってお酒を飲んでいる



と、思ったら
彼女はパクパクお刺身を食べ始めた


頭の中が『？』になる…

この人は一体何が目的で俺の所に来たんだ本当に


俺はもっと目を細めた








JK顔が見たい…


女お刺身美味い…

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