狐のお面なんて外せ！2 【完】

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使用人「では、着物を頂きますね。雪様」

新人「ほんとにほんとに、ありがとうございますっ」

雪「はあ〜いっ！頑張ってね！」







座敷を去って行った二人を見送って
私はあたりを見渡す

誰もいないことを確認して
私は着物の帯に手を入れる






魚様から頂いた着物の帯
そのポケットから手紙が出てきた



魚様が死んでしまってから1か月
物凄く忙しくて大変だった









私が死んだ魚様を見つけたとき


無造作に開け放たれた窓からこぼれて行った
見覚えのある黒い着物の裾…









狐たちは、逃げていった









私は悔しくて悔しくて
どうしてこんなに優しい魚様を殺したんだ
許さない

そう決めて、警察にお願いをした
絶対に見つけてくださいって





でも、どこか様子がおかしかった








【この件については、今後一切触れてはいけない】







魚様は事故で死んだことになった
でも、遊郭のみんなは気づいていた


だって、魚様が死んだあと
狐たちの姿を一切見なくなったからだ

あたりまえだ
アイツらは逃げたんだから…








雪「魚様…」






私は、仏壇の前に座って
手紙を開いた





…うん

これは魚様の字だ


しかも雪、って
私だけにあてた手紙なの…？






私は、手紙を読み進めた









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