狐のお面なんて外せ！2 【完】

第60話　※※※ ページ32

魚side





YG「いらっしゃいお客さん」





クソ男の顔面

ニタニタと人の事を見下すその表情…





ダメだコイツクソ、だ





どうしようもない






YG「いいだろ」






よどんだ瞳がじーっと見つめてきて逃げられない


着物を強制的に引きはがされて脱がされていく
男の力にかなわない






無理だ

最初っから、無理だったんだ







魚「やめて！！」
YG「ア？笑」






結構な大声を出した
それなのに焦ることもなく着々と物事を進めていく




魚「助けて！！！！」
YG「アア？笑」




ニタニタしながらあたしの口を手で思いっきりつかんだ彼
頬に爪が食い込んで物凄く痛い

なんてしている間に彼のソレがグイッと押し込まれる







「……クスクス…」
「……あ〜あ…」







彼から必死に逃げようとしてて気づかなかった
他の狐たちが戻って来てる

冷や汗をかきながらドアの方に目だけをやると




6人の男のゆがんだ笑顔




襲われてるあたしを見て、笑っている







YG「アァ最高の遊郭の最高の女……」
魚「やめ…ろ…やめて……」
YG「最高に優しくて最高に綺麗な女……」







このままだと殺されかねない勢い

思い切ってビンタをした





魚「う……」
YG「………………………………」





普通に数倍の力でビンタし返された
自然と涙が出てくる

それでも殺されるよりはいい

抵抗し続けないと





JK「守ってあげるよ魚」
魚「は……」





抵抗し続けるあたしの手をいつの間にかグクが取り押さえてる
それを皮切りに至る所から手が伸びてきて身動きができなくなる





YG「顔を見たら死ぬ」





あたしから離れていったユンギが適当に着物を正した
重ねられただけの着物の襟から真っ白な肌が大胆に見える




JM「……♪」
魚「っ…」




襲われると思ったら
ジミンがあたしの胸元を隠すように着物をなおしてくれた




魚「いたずらにしては最悪なやり方だと思うが？」
YG「顔を見たら死ぬ」
TH「魚様は隠し過ぎた」
JIN「でももう今は」
HS「顔を知ってる」
NJ「名前も知ってる」





綺麗な顔面が7つ、あたしを覗き込んだ









光るナイフが7つ、あたしを覗き込んだ









JK「顔」






TH「を」





JM「見」






HS「た」





NJ「ら」







YG「死」








JIN「ぬ」








こうしてあたしは死んだ

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