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魚「お前より鍛え散らかしてたらどうだ」
JIN「それは話が別だ」
かなわん
JIN「じゃあどうしてですか?」
俺が魚様を見ると、彼女は目をほっそりさせて
多分…
微笑んでる…?
魚「好きだから気になっちゃうのよぉ…」
トンッ、って俺の腕に自分の肩をぶつけてくる彼女
気付いたら自分の目が物凄く泳いでる
魚「今日はあたしの話相手してよ」
JIN「は、はい……」
ドキドキする
何だか見透かされてるみたいだ
JIN「あ、あの。皆には何か言ってましたか?」
魚「まぁ、どうしたんだろう…って物凄い心配そうにはしてたけど?」
JIN「そっか…」
魚「テヒョンは迎えに行くって言ってたよ?ほっときなって言ったらしょんぼりしてた」
JIN「あ〜…」
『行かないと』とは思うけど…
何だか物凄く疲れる
今までなら女客様の隣にすり寄って
腰を抱き寄せて体を寄せて
時間になれば、はいおねんね…
それだけで終わってたのに
魚様の所に来てからただ黙って座っているだけの俺
…正直そっちの方が疲れる
魚「作業をこなしてた方が楽だって事?」
JIN「…黙っていると申し訳なくなってきて。どうしても手を出したくなるんです。暖簾の先の女の人に」
魚「それは自分が触りたいだけだからでは?」
JIN「違いますよ!そんなことない」
魚「ホントかな〜?」
魚様はそう言うと、俺の方に体を向けて黙って見つめてきた
JIN「…どうしました?」
魚「私の顔みたい?」
JIN「急にどうしたんですか!?」
魚「いや、どうなのかなって…」
だまーって俺の事をつややかなまつ毛で見つめてくる魚様
見たいに決まってる
JIN「…みていいですか」
魚「どうぞ?」
魚様は向かい合う俺の膝に手を置いた
俺はというと、魚様の口の覆いに手を伸ばす
今頃みんなは頑張って黙って座って
時に頷いたりして苦心してるんだろう
でも俺は仕事をさぼって魚様の顔を見ようとしてる
魚様の口の覆いに指先が触れると
彼女は目をつぶった
魚「……ん…っ、ん…」
JIN「…っ」
やっぱりやめた
俺は彼女の口の覆いを少しだけめくってキスだけして離れた
魚「…どうして…?」
俺は彼女の太もも上の着物を握りつぶした
JIN「見るならもっと、深い時間がいい」
弟たちが、寝静まった頃がいい
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唐辛子マン(プロフ) - すずさん» それぞれの読者様が、自分の好きなように、自分好みに解釈してもらってはじめて唐辛子の小説は完成するのです。だから曖昧な表現が多いのです…。安心してください!天才ではないけど、これからも頑張る!!!! (2020年6月24日 22時) (レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - ソルトさん» 愛してる…だと……。唐辛子、その言葉家宝にします。続編は現代版なのでこっちの小説よりスッと内容が入ってくるかと思いますのでよかったらみてね!!!! (2020年6月24日 22時) (レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - 1994218さん» 唐辛子、心から感謝します!!!!めちゃくちゃ小説書いててよかったと思う!!!! (2020年6月24日 22時) (レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - ばかすぎてちゃんとした意味を理解できてないかもしれないですが、締め方も物語も素敵でおもしろかったです !!!天才 !!!すき!!((これからも応援してます~!!! (2020年6月24日 22時) (レス) id: f2d87e825b (このIDを非表示/違反報告)
ソルト - あの…唐辛子マン様…愛してます←唐突 (2020年6月24日 16時) (レス) id: 1cdd664e1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唐辛子マン | 作成日時:2020年5月29日 20時