第42話 元花魁だから JIN ページ3
ソクジンside
JIN「………………」
今日、行きたくない
何でかって言われたら物凄く…
困る
だた、行きたくない
いつもなら集合時間5分ほど前に別館のロビーにいて
お仕事の時間に遅れてきそうな弟を呼びに行かせたり
寝ぐせをなしてやったりするけど…
今日はダメだ
なぜだかやる気が出ない
もう女客様の話を黙って聞いているのは疲れた
…そうだ、疲れたのかもしれない
多分…
コンコン
ぼーっとしてた頭が一気に目覚めた
慌てて時計を見てみると集合時間を10分過ぎてる
そんなにボーっとしてたなんてなんてこった
魚「……死んでる？」
JIN「あ…すいませんボーっとしてて！」
慌ててベッドから立ち上がると
魚様が俺に両掌を向けてきた
『動くな』ってこと…？
魚「どうした？」
JIN「いえ！なんでもないです！行かないと…」
って言ってベッドから降りて床に足をついた
そうしたら自分より背の低い魚様に通せんぼされた
JIN「あの…」
魚「女の勘ってやつ、知ってるだろ」
魚様はそう言うと俺の肩を押してベッドに座らせてきた
ボフッてベッドに座ると、魚様も隣に座ってきた
濃いお香の匂いがする…
隣の俺に匂いが移りそうなぐらいだ
JIN「聞いたことはありますけど…」
魚「それだよそれ。…結構細かい所まで気付くもんだよ」
特に魚様は俺の事を見ないけど
何だか心を見透かされてる気分…
JIN「弟たちは？」
魚「勿論。今事女客様たちのお相手さ」
JIN「俺も行かないと…」
って言ってまた立ち上がろうとすると
魚様は『バシッ』って俺のおしりをたたいて来た
恐る恐る振り返ると、別に怒ってなかった
魚「座れってば…何回言わせんの」
JIN「すみません…」
魚「一回言われたら言うこと聞くように」
JIN「はい…」
どことなくいつもの魚様と違ってちょっと戸惑う俺
魚「自分の都合のいいことには気づけないくせに、自分に不利な事には気づくんだよ。女は」
JIN「『不利』…ですか？」
魚「そう。浮気してるとか、他の女の子見てたとか…そう言う事には物凄く気付くんだけどねー」
JIN「でもそれは自己防衛なのでは…？」
魚「ほうほう…。それはなんで？何でそう思った？」
そんなの簡単だ
JIN「女の子は男より、力がないし抵抗できない。その分きっと内面の方が、男より敏感なのでは？」
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唐辛子マン(プロフ) - すずさん» それぞれの読者様が、自分の好きなように、自分好みに解釈してもらってはじめて唐辛子の小説は完成するのです。だから曖昧な表現が多いのです…。安心してください！天才ではないけど、これからも頑張る！！！！ (2020年6月24日 22時) (
レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - ソルトさん» 愛してる…だと……。唐辛子、その言葉家宝にします。続編は現代版なのでこっちの小説よりスッと内容が入ってくるかと思いますのでよかったらみてね！！！！ (2020年6月24日 22時) (レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - 1994218さん» 唐辛子、心から感謝します！！！！めちゃくちゃ小説書いててよかったと思う！！！！ (2020年6月24日 22時) (レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - ばかすぎてちゃんとした意味を理解できてないかもしれないですが、締め方も物語も素敵でおもしろかったです ！！！天才 ！！！すき！！（（これからも応援してます~！！！ (2020年6月24日 22時) (レス) id: f2d87e825b (このIDを非表示/違反報告)
ソルト - あの…唐辛子マン様…愛してます←唐突 (2020年6月24日 16時) (レス) id: 1cdd664e1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唐辛子マン
| 作成日時：2020年5月29日 20時
