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マリアside
HS「魚様、弟たちは凄いね」
音が当てはまらなくてとうとう諦めたホソク
軽く一番高い音の鍵盤をたたいて大きく伸びをした
魚「凄い?」
HS「ほら、お仕事物凄く頑張ってるじゃん」
魚「お前は頑張ってないって事か」
HS「違う違う!ちゃんと頑張ってるよ!ほら褒めてよ!」
『撫でて〜』って頭を出してくる
なんか珍しい
今日はやけに甘えん坊というか…
魚「なんかあったのか」
HS「ん〜」
適当に頭をわしゃわしゃしてやると
あたしの顔を見つめて固まった
HS「あのさぁ…」
窓から差し込む光にお面が反射してつやつやして…
HS「俺寂しいなぁ!……なんちゃって…?笑」
ピアノの鍵盤を見つめながら
ちょっと恥ずかしそうに足をブラブラさせてる
魚「寂しい?」
HS「いや!何でもないよ!言ってみただけ〜笑」
魚「…………………」
あたしの肩に顎をのっけてぴとっ、って引っ付いて来た
HS「凄く不安なんだ。魚様が顔とか名前とか…そう言うのを隠してるのって、俺達の事を信用してくれてないからなんじゃないかって」
肩にぐりぐりとお面のおでこを押し付けられる
いつの間にか腰の後ろに手が回ってて、きゅって着物を握ってる
魚「信用してなかったらまず二人きりになんかならないから」
HS「口ではそう言えるよ」
見たこともないぐらいマイナス思考のホソク
いっつも元気ポジティブだったからちょっとびっくり
HS「たまに思うんだっ。グクとかテテとか…ジミンはちょっと違うかもだけど。…いや、やっぱりそうなんだけど…」
魚「ん?」
HS「いいなぁって。思うんだ」
何が良いのやら…
HS「ね?そう思わない?いいなぁってさ?」
魚「ふざけてる時はなんにも考えてなさそうですごいいいなって思う超バカ」
HS「あははっ笑バカは…まぁ、そうだね」
魚「お前も言ってんな」
これが真のホソクか
HS「…ね、魚様。一つだけ秘密を教えて?」
魚「秘密?」
HS「そうしたら俺、もっと頑張れるから」
魚「…まぁ……そう、だな…」
本当に悩むところだが…
魚「こゆき。…名前はこゆき」
あたしは『誰にも言うな』と口添えをして
黒と金の布を抱え、部屋を出た
信頼、も、悪くない…か
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唐辛子マン(プロフ) - すずさん» それぞれの読者様が、自分の好きなように、自分好みに解釈してもらってはじめて唐辛子の小説は完成するのです。だから曖昧な表現が多いのです…。安心してください!天才ではないけど、これからも頑張る!!!! (2020年6月24日 22時) (レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - ソルトさん» 愛してる…だと……。唐辛子、その言葉家宝にします。続編は現代版なのでこっちの小説よりスッと内容が入ってくるかと思いますのでよかったらみてね!!!! (2020年6月24日 22時) (レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - 1994218さん» 唐辛子、心から感謝します!!!!めちゃくちゃ小説書いててよかったと思う!!!! (2020年6月24日 22時) (レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - ばかすぎてちゃんとした意味を理解できてないかもしれないですが、締め方も物語も素敵でおもしろかったです !!!天才 !!!すき!!((これからも応援してます~!!! (2020年6月24日 22時) (レス) id: f2d87e825b (このIDを非表示/違反報告)
ソルト - あの…唐辛子マン様…愛してます←唐突 (2020年6月24日 16時) (レス) id: 1cdd664e1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唐辛子マン | 作成日時:2020年5月29日 20時