狐のお面なんて外せ！

第7話　大おんぶ ページ8

狐たちがユンギから円になって離れた
壁に張り付く者もいれば腰を抜かして後ずさってる者もいる





魚「あーあーあーあー…」





一向に助けようとしない狐たちとは逆に
畳の上でうずくまってるユンギに近づいたあたし

肩で息をして苦しそうにしてらっしゃる




あーあ
これは連れてこられる花魁によくあるやつだ

遊郭でバカみたいに働かされて体が弱ってる時に移動させられると
周りの人間から病気をもらう…




あたしは狐たちを見渡した
そう言えばジョングク体格がよかったな…
彼にユンギを運んでもら






狐×3『う、ううううぅ…(おしくらまんじゅう)』
魚「………ジョングク(真ん中指さし)」
JK「は、はい…(震)」






あ、当たったー







HS「し、死んだの！？」
魚「息してんでしょうが。何言ってんのホント。ほらジョングク。コレ運べ」
JK「俺がですか！？」
魚「指さしてんのが見えないのかよ。早よ」
JK「ううううぅ…」





物凄い勢いで首を横に振ってる
同じ狐同士助けてやろうとかないのかね…




JIN「どこに連れていくんだ…？」
魚「どこって病気でしょうが。隔離の部屋だよ」




そう言いながらもう一度ユンギを見下ろしたあたし







魚「…おい。生きてるか」
YG「(こくっ)」
魚「体起こせるか」
YG「(こくっ)」
魚「よし、手ここ」
YG「…？」







魚「ヨオオオオオイショオオオオオオ！！！！」
TH・JK・HS・JIN・JM・NJ『エエエエエ！！！！』
YG「(ぎゅっ)」







ユンギ大おんぶ、あたし







魚「お〜っほっほっほっｗｗｗ重い重い重いｗｗｗｗ」
YG「(ぎゅっ)」







立つのがやっと
脚はもう動かない

多分畳に足めり込んでる





JM「ウソウソ！！！！」
NJ「いけるのか！？」
魚「わからんけどとりあえず一歩歩いてみるわ」
TH「絶対無理！！！！」
魚「助ける気がない奴ばっかりなんだからしょうがないで…しょっ！！！！！！！！」







大転倒






TH・JK・HS・JIN・JM・NJ『大丈夫！？！？』
魚「に、見える？」
YG「(ころころころ)」





転んだ私の背中から転がってったユン





魚「…これは…なに？(狐のお面かかげ)」
TH・JK・HS・JIN・JM・NJ『こっち見ちゃダメ！！！！』

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