※※※ ページ47
必死に閉じる脚に体をねじ込んできたテヒョン
そのままお面を鼻の下までずらして口元を出してきた
半開きの唇から荒い吐息が漏れてる
以外にもしっかりした肩が上下して息をしてる
魚「やめろ！」
お湯を波立たせながら押し返そうとしたら
がっしり抱き着かれた
久しぶりに男に裸で抱き着かれた
いや…男なのか狐なのか
TH「今声出したら皆来ちゃうよ。…今頃俺をきっと探してる」
魚「ん！」
ふか〜くキスをされて、両膝を外側に押し出される
あぁ…
TH「もらうね、ごほうび。いただきます」
魚「待ってテヒョン……」
・
TH「はぁ」
・
魚「…っ」
TH「あ゛…っ……あ゛ん゛…」
引きつった声で喘ぎながら腰を揺らしてくる
してやられた…
TH「魚様気持ちいい…？」
魚「…もういい…でしょ…」
いくつもの理由で頭が朦朧としてくる
引っ付いてたテヒョンが急に離れた
いや、水面下はだんだんとほんの少しずつ速さを増してる
魚「もういい…？ん……もういいでしょ…？」
ぐるっと天井を見渡したと思ったら、三白眼があたしの目に戻ってくる
片手はあたしの肩を押さえつけ、もう片手で自分のお面に勢いよく手をかけた
TH「……魚…様、俺を見て…？」
絶対に今テヒョンはお面をつけていない
遠くの方の湯船に何かが落ちる音がしたから
魚「死ねって…言うの…？」
TH「もういい…もういいんだ。…魚様が他の誰かと…こういう事できないように…」
魚「殺すって言うの…？」
TH「魚様のお顔見れるのも、こうやって繋がれるのも……俺で終わりにしよ…？」
魚「…なんで…何でそんな事言うの…？」
TH「……俺だけのにしたい。魚様、俺より稼ぐ狐がいたら、そっちを可愛がるでしょ？」
テヒョンが動きを止めた
TH「殺したい…。俺を見てくれなくなるなら殺したい」
なーんとなく、死なない気がして…
コイツにはあたしを『殺すことができない』気がして…
あたしは目を開いた
目の前には一人の男
ウェーブのかかった黒髪に水を滴らせた
イイ男…
TH「………っ…」
目が合うと表情を『パキンッ』って凍らせた男は
瞳をガタガタと揺らしてる
あたしはそんな男に顔をぐ〜っと近づけた
魚「なんでかな…死なないね？」
TH「…なんで…？」
狐につままれた、あたしたち
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 727人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
唐辛子マン(プロフ) - りんごさん» コメントありがとう！！！！唐辛子も結構この作品好きになってきたかもしれない笑これからも待っていてくれ！！！！そして敬語なんて排除していけ！唐辛子に敬語使うなら赤ちゃんに敬語使った方がいい！！！！ (2020年5月29日 12時) (
レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 唐辛子マンさん、いつもおもしろいもの読ましてくれてありがとうございます。ふぁんです。この作品が1番好きです。テテさん美味しいとこ持っていきますね...ムフフ。これからも楽しみにしてます！ (2020年5月29日 11時) (レス) id: a55cab64a7 (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - すいさん» ユンギさんホント好き…でもなぜかテテが最初にかましてしまった…書いてる唐辛子自身も戸惑っている（？） (2020年5月29日 11時) (レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - シエルさん» ありがとう！！！！初めて言われたよ… (2020年5月29日 11時) (レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - sports drinkさん» 最初との雰囲気差でちょっと詐欺してしまっている気分笑 (2020年5月29日 11時) (レス) id: 6a687c873b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：唐辛子マン
| 作成日時：2020年5月19日 0時
