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「…あ。噂の。」
「んん？」
ほーら来たよ、大野さん。
「翔くーん！何で逃げるのよぉー。何で毎日食べる時間も場所も違う訳！探すの大変なんだからー。」
「……俺探してって頼んでない…」
潤くんが一瞬で変わった女子たちの空気に小さく震えた
(女の視線やべえ)
(だからそう言ってるじゃん！)
「あと2週間で異動なんだからさ、もーちょい構ってくれてもよくない？」
「ええ？いや！これ以上何をどう構えと？！だいたい恋人じゃあるまいし。家も近いんだから、いいじゃない。」
そう、この2人俺と相葉さんみたいな感じで。
幼馴染で家が近かったんだって。
なぜか今も近いらしい。
絶対、大野さんが近くに引っ越してるんだ、と翔ちゃん以外は思っている。
本人は気付いてないのが、いじられるところでもある。
「そう冷たいこと言わずにー。とりあえずここ座るからね。」
「…いいけど、俺食べ終わったら仕事戻るよ。」
「ええ？じゃあ俺5分、嘘、3分で食べるわ。」
「大野さんやめといた方が…お腹痛くなりますって。」
相変わらずJは優しい。なんせジェントルのJではないな…Gじゃんね。
「いや、大丈夫！」
「大野さん、やめときなよ、仕事出来なくなったら怒られるって。」
と声をかけるけど。
「食べる。」
食べる、、食べられるじゃなく。食べる。
「決意は固いですね。」
Jがあきらめ顔で言った。
「じゃ、俺と松潤は戻ります。あとはお二人で。」
「何それ。お見合いの常套句みたいなの残して行くのやめろ。」
「…お見合い…？」
あーあ…
俺しらねぇって潤くんがボソって言ってるけど。
待って、深い意味はないから！フリーズすんな、大野智！聞けよ！！！！
とか言ってる翔ちゃんの声を聞きながら、女子の光線浴びて、食堂を出た。
(これマジ？)
(今まで気づいてないほうがおかしいのよ)
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作者名：Setsu-na | 作成日時：2022年11月19日 1時
