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そして、誰か入れ違いになって入ってきたと思ったら突然肩を叩かれて。
つい防衛意識で睨んでから、
今度は眉を寄せた。
「よ、二宮じゃん。」
「よっ…て、お前誰だっけ。」
「おいおい、酷くないか？ほら研修で。」
「分かってるって。嘘だっつーの。」
半分くらいは本心だったけど。思い出した。
「ならそんなに睨むなよ」
ていうか、研修以来じゃないし。
同期会やったとき会ってるっての。
「お前こそ、新入社員研修以来の懐かしの奴！とか思ってないよね。」
「あー、うん、同期会だ、よな？」
「そうそう。一昨年の夏、隣だったでしょ？」
「あ、言われれば、そうだったな。」
って、やっぱ同期会での俺のこと忘れてたんじゃねーか。
同じ会社で四年以上全く顔を合わせないのも中々ないような気もするし。
しかも、仮に会ってなかったとして、よく簡単に話しかけられるな。
色々スゲえよこいつ。と妙なところに関心する。
「で、どしたのよ、こんな端っこまでパシられて。」
「二宮もパシリじゃねぇか。」
「まぁ苦笑」
そう言われるとね。そうなんだけど。
「そういや、お前営業だったよな？」
「そうだけど。」
「聞いたぞ？本社営業課のエースだって？」
「はぁ？」
何だそれ。
「俺、知らない所でそんな事言われてんの？」
「そうらしいな。俺の所にはそう来たぞ。」
「俺なんかより先輩の方がすげえよ。っていうか…んなエースならパシられたりしねぇよ、、」
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作者名：Setsu-na | 作成日時：2022年11月19日 1時
