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「あ、ニノちゃん。おはよう」
「あ？二宮さんだろが。」
「なんでよ、同期じゃん、ていうか幼なじみなのに！」
あーー朝から声がデカイ、ていうかうるさい。
「相変わらず元気だねぇ、無駄に。」
無駄には余計だっつーの！
と言いつつ、嫌がらない、
むしろ喜ぶのは昔からで。
俺の中学からの腐れ縁、相葉雅紀。
まぁ正直、会社まで同じとかもう呪いだと思う、うん。
「ニノ、目が赤いし、隈もすごいけどまた徹夜でゲームしてたの？」
「まあ。アプデ後の新ボスが強くてさー。」
「まったく…程々にしなよ。疲れで人気のベビーフェイスが台無しだよ？」
「…うるさい。」
何がベビーフェイスだ、キラキラスマイルでお馴染み相葉雅紀の方がよっぽど人気だ。
ほら言ってるそばから相葉さんのこと見てるよ、あそこの女が。
まあ、調子乗るのはわかってるので、本人には言わないけど。
「今日も外回り？」
「まあね。暑くなりそうだな。」
「腰と熱中症気を付けるんだよ。」
「へいへい。ありがと。」
ひらひらと手を振りながら、ありがたく心配の言葉を受け取る。
「じゃ、相葉さんも今日も翔ちゃんに怒られないように頑張って」
「ありがと。まあ多分無理だけど…」
眉をと肩をあからさまに下げながら、彼とはそのままエレベーターで別れた。
フフッ、まーそうだろうね。あの人、仕事に厳しいから。
だとしても、相葉さんが突っ込みどころが多すぎるというのもある。
そんなことを考えながらオフィスに入れば、
「あ、J、珍しく早い」
ご機嫌斜めの同期が既にいた。
「…マジで眠い。」
何で、お前そんなにゲームやってて仕事回んの、って言ってる、松潤の目つき怖っ。
「ちょ、目。怖すぎだって。」
「あー？ 喧嘩売ってる？」
「売ってないって(笑)」
「まあ外回りまでには治るでしょ」
そういう問題かとも思うけど。
濃ゆーいイケメンも朝はダメってことですか。
この顔見て女の子たちどう思うのか。
と思ったけど、
…それはそれで需要あるかもな。なんて。
「…あ…プロテイン…飲まなきゃ。」
突如思い立ったように、ふらふらと立ち上がって給湯室に向かう松潤。
間違っても火傷しないでよ。
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作者名：Setsu-na | 作成日時：2022年11月19日 1時
