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「あ、これ。さっき知り合いにゆず茶貰ったんです。先輩昨日飲んでたし要りますか?」



ベンチに座ってから思い出して私は先輩にゆず茶を差し出した。



「要らないの?」


「私にはいちごミルクがありますから!」


「…じゃあ、もらう。」



先輩はゆず茶を受け取ってから小さな声でありがとうと言った。



「あと見てください!今日はビビンバ丼です!ちゃんと野菜も入ってて栄養バランスいいでしょ!」


「…うん、合格。」


「やった!」



私がそう喜べば先輩は少しだけ頬を緩めた。



「本当飽きないね。」


「飽きないですよ!…先輩こそ、その本飽きないんですか?」



先輩がベンチの端に置いている本は私が初めて先輩を見た時にも読んでいた『海城』という題名の本。

漢字の題名の本なんて珍しいから覚えてしまった。

思えば先輩はいつもこの本を読んでいる気がする。

先週も読んでいたし。



「…読み終えた頃には内容忘れるから。」


「そうなんですね…」



内容を忘れちゃうくらい複雑な内容なのかな。



「だから君のこともすぐ忘れるかもね。」



なんでそんな寂しそうな顔を先輩はするんだろう。

多分これは冗談なはず。

なのに先輩がそんな顔するから冗談には聞こえなかった。



「もし、忘れちゃったらまた友達になってくださいって先輩にお願いします!思い出して貰えるまで。」


「………」


「もちろん、飽きませんから!」



私がそう言えば先輩はため息をつく。

そしてさっきゆず茶をあげた時よりも少し大きい声で



「ありがとう。」



って言った。


その言葉は先輩が心の底から思っている言葉なんじゃないかなって。

なんとなく伝わってきた。

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設定タグ:SEVENTEEN , ミンハオ , セブチ   
作品ジャンル:恋愛
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サンチュ(プロフ) - あのさん» わーコメントありがとうございます!ハオちゃんメインの作品少なめですよね!お褒め頂けて嬉しいです!そしてお優しい…さすがハオちゃんペン…😭これからも更新頑張りますので、あのさんも体調にはお気をつけ下さい! (2022年12月3日 11時) (レス) id: d50821326c (このIDを非表示/違反報告)
あの(プロフ) - コメント失礼します。ハオちゃんペンなのですが、占ツクにハオちゃんメインの作品が少ないな...と思っていたところでこんな素敵な作品に出会えてとっても幸せです❕最近は冷え込みが厳しくなってきていますが、体調にはお気をつけて更新頑張ってください🥺 (2022年12月2日 19時) (レス) @page39 id: 6565fe37a1 (このIDを非表示/違反報告)
サンチュ(プロフ) - 寿美?.*゚さん» 初めまして!コメント嬉しいです!ありがとうございます!更新を楽しみに過ごして頂けてるなんてありがたいお言葉…(TT)これからも頑張るのでよろしくお願いします〜! (2022年11月26日 11時) (レス) id: d50821326c (このIDを非表示/違反報告)
寿美?.*゚(プロフ) - 通知が来てすぐ読みに来ちゃいました!最近この話が更新されるのを楽しみに過ごしてますwwwこれからも応援してます!コメント失礼しました(*´∀`*) (2022年11月26日 0時) (レス) id: 8356092332 (このIDを非表示/違反報告)
サンチュ(プロフ) - fuyu0526さん» はじめまして、コメントありがとうございます!好みにドンピシャだなんてお言葉嬉しすぎます〜!考察もしながら読んでくれてるんですね!更新頑張りますのでこれからも主人公とハオちゃんを見守ってあげて下さいませ( т т ) (2022年11月25日 23時) (レス) id: d50821326c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サンチュ | 作成日時:2022年11月15日 21時

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