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ハンソル君に手伝ってもらって先生にノートを届けた後、私はお昼ご飯を持って裏庭のベンチへ行く。
もちろん、ミョンホ先輩に会うためだ。
先輩はウユのこと気に入ってるみたいだったし、ウユは裏庭によくいるから今日も先輩いたりしないかなって。
夏にピッタリなムクゲの花が沢山咲いている花壇の奥の方へ進んでいけばやっぱりベンチに先輩は座っていた。
今日は寝ないでお昼ご飯を食べている。
「ミョンホ先輩!朝ぶりですね!私もここでお昼ご飯食べようと思ってたんです!お隣いいですか?」
「…懲りないね。」
今にもため息をつきそうな顔をした先輩。
「ほんと、先輩も懲りないですよね。早く私と友達になってくださいよ。」
「無理。」
つれないなー、と思いつつ先輩に前より無視されなくなった気がする。
私は先輩の隣に座って自分のお昼を食べ食べようとすれば、先輩が私のお昼ご飯を変な顔で見てきた。
「?気になりますか?フルーツサンド。」
「いや、お昼ご飯それだけなの?」
膝の上にあるのはフルーツサンドとさっき売店で買った冷えたいちごミルク。
「そうですよ?」
「身体に悪くない?偏食?」
「違います!ただ今日はフルーツサンドといちごミルクの気分だっただけです!」
「そんなのおやつじゃん。」
「そんなことなことないですよ!いちごミルクも冷えてて美味しいですし!」
「冷えてる物は身体に良くないよ。」
そんな先輩の手にはゆず茶が。
たしかに先輩って健康に気使ってそう。
スタイルいいし。
「じゃあ明日はちゃんと栄養バランス考えたもの食べます、」
私がそう言えば先輩は満足したように頷いた。
先に自分のご飯を食べ終えた先輩はただボーッとしてベンチに座っている。
「…食べてる時は静かなんだね。」
「どういう意味ですか?それ。」
「…なんでもない。」
よく分かんないやり取りに笑ってしまう。
先輩といると時間がゆっくり流れているように感じる。
なんでだろう、先輩が静かで落ち着いてるからかな。
「先輩ってなんか独特ですね。」
「君も十分変わってると思う。」
「じゃあ変わり者同士仲良くしましょ。」
「無理。」
そう言って自分の荷物をまとめて立ち去ろうとする先輩。
「ちょっと、私が食べ終わるのくらい待ってください!ミョンホ先輩ー!」
仲良くなれたと思ったけど先輩は相変らず私にお構い無しだった。
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サンチュ(プロフ) - あのさん» わーコメントありがとうございます!ハオちゃんメインの作品少なめですよね!お褒め頂けて嬉しいです!そしてお優しい…さすがハオちゃんペン…😭これからも更新頑張りますので、あのさんも体調にはお気をつけ下さい! (2022年12月3日 11時) (レス) id: d50821326c (このIDを非表示/違反報告)
あの(プロフ) - コメント失礼します。ハオちゃんペンなのですが、占ツクにハオちゃんメインの作品が少ないな...と思っていたところでこんな素敵な作品に出会えてとっても幸せです❕最近は冷え込みが厳しくなってきていますが、体調にはお気をつけて更新頑張ってください🥺 (2022年12月2日 19時) (レス) @page39 id: 6565fe37a1 (このIDを非表示/違反報告)
サンチュ(プロフ) - 寿美?.*゚さん» 初めまして!コメント嬉しいです!ありがとうございます!更新を楽しみに過ごして頂けてるなんてありがたいお言葉…(TT)これからも頑張るのでよろしくお願いします〜! (2022年11月26日 11時) (レス) id: d50821326c (このIDを非表示/違反報告)
寿美?.*゚(プロフ) - 通知が来てすぐ読みに来ちゃいました!最近この話が更新されるのを楽しみに過ごしてますwwwこれからも応援してます!コメント失礼しました(*´∀`*) (2022年11月26日 0時) (レス) id: 8356092332 (このIDを非表示/違反報告)
サンチュ(プロフ) - fuyu0526さん» はじめまして、コメントありがとうございます!好みにドンピシャだなんてお言葉嬉しすぎます〜!考察もしながら読んでくれてるんですね!更新頑張りますのでこれからも主人公とハオちゃんを見守ってあげて下さいませ( т т ) (2022年11月25日 23時) (レス) id: d50821326c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サンチュ | 作成日時:2022年11月15日 21時