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side 北斗
しおりちゃんをゆっくり支えて歩かせる。
「大我、連れて行くの？」
「病院ついたら、きっと疲れて寝ると思うから」
「…そう。大我のこと、お願いね」
「しおりちゃん、今はこの子のことだけ考えて？足元、雨降ってるから滑らないようにね。」
車の後部座席にビニールシートと吸水パットを敷いて座らせ、シートベルトを閉めて。
また、しおりちゃんのお腹を撫でた。
大我のときはそこまで頭が回らなくて車の中は大惨事だったな、なんて。
きっとしおりちゃんも同じことを思い出したんだろう。クスクス笑っていた。
「大我、ママのこと頼んだよ」
しおりちゃんのお隣にはチャイルドシート。
「ママは大我がまもるよ！」
「ふふふ、ありがとう」
頼もしい俺達のちっちゃなちっちゃな宝物。
後ろで二人が手を繋いでいるのを見て、俺はハンドルを握った。
「っ、あぁ、いったぁーーい、」
「しおりちゃん！！
ちょっと待ってね、もうすぐ車止めれるから」
「も、止めなくて、良いから……はぁっ、早く」
「ヘ？あぁ、うん、分かった！近道する！」
夜も遅い時間だし、大通りより、普段は通らないような道でもそちらのほうが早いかもしれない。
苦しそうにしているし、だんだん間隔は短くなっているようだし、焦る気持ちにごくりとツバを飲む。
ワイパーが動く音に鼓動が速まる。
前をまっすぐ向いて、走っていたその矢先。
あと、10分もかからないで到着する、そんな時。
「はぁっ、」
咄嗟にブレーキを踏む……なんて間も無かった。
ドスン！！！ｶﾞｯｼｬｰｰｰﾝ
眩しい光の中に照らされた次の瞬間、
大きな衝撃が走った。
そわそわ、、そわそわ。
心がざわつく音がした。
次に目を開けたとき。
その視界の狭さに違和感があった。
全身が痛くて、頭がぼーっとしていた。
「息子さんは今、別の部屋で眠っています。
奥様とお腹の子は、
最善を尽くしましたが、5日前に…」
「…ぇ、」
“ 葬儀はご家族が執り行ったそうです。
ご遺体の損傷は酷かったですが…女の子でした。 ”
その後、唯一頭に入ってきた言葉は
それだけだった。
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あーちゃん(プロフ) - ただの阿部担さん» 代表して私から返信させていただきます！！最後までご愛読いただきありがとうございました(^^*)永く愛していただけると嬉しいです！ありがとうございました！ (2021年5月14日 21時) (
レス) id: 12865d1db9 (このIDを非表示/違反報告)
ただの阿部担(プロフ) - 完結おめでとうございます！更新通知が届くたび跳び跳ねて喜ぶほど楽しみに読んでいました。完結されるのはとても寂しいですが、また読みに来ようと思います。最後に、こんな神作品を書いてくださりありがとうございました！ (2021年5月14日 18時) (レス) id: 341728400e (このIDを非表示/違反報告)
晴(プロフ) - まりもさん» コメントありがとうございます！ほぼ毎日更新ですので、ぜひ完結までお付き合いよろしくお願いします(^^) (2021年5月5日 20時) (レス) id: 924db004c7 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 早く続きが読みたい〜 (2021年5月5日 20時) (レス) id: 70b03b37e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴とあーちゃん
x他1人 | 作成日時：2021年4月24日 1時
