Diamond in the “Laugh”【2】 (ページ3)

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Side YELLOW

何年一緒にいたことか。
隣にいるのが当たり前。
どんなときもそういう選択をしてきた。

＿＿＿＿＿『っ、こーち！！！』

なのに、あの一瞬で、その相棒を、
失うかもしれない恐怖が体中を支配した。

頭の中が北斗が俺を呼ぶ声でいっぱいになって、
涙となってどんどん溢れていく。

北斗が俺を呼ぶ時、それは笑顔の時だけじゃない。
自暴自棄になってるような心の余裕のない時だってあった。

そのどれもが俺達にとって必要な時間で、
これから先もそうやって続くと思っていた。

「……っ！」

握っていた手がピクッと跳ねて、
俺も反射的に顔を上げた。

「北斗！」

「こーちっ」

掠れた声が、俺を呼ぶ。

「ありがとう、……ごめん、」

「…良かった、」

助けてくれてありがとう。
俺のせいで怪我をさせてしまってごめん。
高地が無事で良かった。

たった3つの言葉だけど、俺達には充分だった。

「もぉ、高地、ずっと泣いてて大変だったんだから」

「俺だってめちゃくちゃ心配したんだからな！」

「無茶しすぎだよ、北斗は！」

「俺、思い出したらまた痛くなってきた」

大我、樹、慎太郎、ジェシーと一斉に喋りだす。
そんな姿が可笑しかったらしく、北斗は吹き出すように笑っていた。

もう絶対に失いたくない。
大切な場所を俺はずっとずっと眺めていた。

Fin