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Side BLACK
「ちょうど今来たとこだったよ！食べよー！」
慎太郎が両手に袋を持ってやってきた。
各々頼んだ6人分の食事がここに集結する。
「あの、、遅くなってごめん」
「いいっていいって！
俺らもひと眠りしてたし。えっと〜これ大我ね」
ジェシーもそれをそれぞれに渡す。
みんな、「腹減った〜」と嘆く。
樹とふたりだとあんなに広く感じた部屋が、
6人集えば、こんなにも小さく感じるなんて不思議だ。
乾杯をして、まずは食事に手をつける。
酒を飲むメンバーもいれば、お茶で済ますメンバーもいる。
俺は後者で、おかゆを小さく口に入れた。
「…北斗、ごめん。勝手に決めて。
北斗が怒るの、当たり前だよね」
神妙な面持ちの京本と目があって、逸らす。
逸してもなお感じる視線は痛い。
「……でも、俺らの気持ちも分かって欲しい。」
にこやかだった慎太郎がピタッと止まった。
「北斗。無理してほしくないよ。」
樹が隣にやってきて、背中を擦ってくれる。
「……悔しいｯ、悔しいよ 俺」
とん、とテーブルに持っていたトレイを置く。
上手くやれないのが悔しい。
小さいときからずっとずっとそう。
SixTONESになってからもそう。
みんなに、心配ばっかかけて。
俺のせいで出来ることを
縮小しなきゃいけないなんて。
じんわりと、涙がこぼれた。
「……大丈夫、
北斗が頑張ってること、俺らも分かってるよ」
�眞呂�グッと俺の体を引き寄せて、
わしゃわしゃっと髪を揺らしてくる。
「でもさ。大事なのは、ツアーやり切ることじゃん？そうでしょ？」
ジェシーの優しい声が部屋に溶け込むように響く。
「結果として、俺的には結構いいバランスになったと思うんだけど。ねぇ？」
京本が再びご飯を頬張りながら言う。
「それ俺もおもってた！」なんて慎太郎も。
「いやーいよいよ明日からか〜！楽しみだなぁ」
「みんな怪我なくやりきろう」
樹と�眞呂皺兇半�し距離を離して、
もう一度、箸を持つ。
「……横アリ乗り越えたら、ちゃんとお礼するから」
俺はそんなことしか言えずに、
少しだけ鼻をすすった。
Fin
終わり
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2021年2月8日 14時
