BLACK TrackONE【4】 (ページ5)

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Track 39【高熱】ページ5

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ご愛読ありがとうございます！
今回は大幅年齢逆転あります。
苦手な方はごめんなさい。

設定

父ジェシー
兄樹
弟北斗

父大我
兄優吾
弟慎太郎

ジェシーと大我は“パパ友”
両家族とも母親は死別
兄弟は兄同士(7歳)、弟同士(5歳)が同い年

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Side RED

「あれのりたい！！」

「えっ？スプラッシュ・マウンテン！？
慎太郎、あれ怖いんじゃない？濡れちゃうし…」

「いや～っ！のるの！」

大我の手を引く慎太郎に思わず声を上げて笑う。
「俺ものる！」と優吾も続く。

「Dahaha！樹と北斗はどうする？」

ポップコーンバケットを首からかけた北斗と手を繋いでいた樹は声を揃えて「のる！」と答えた。

北斗の身長が90cmに満たなかった頃、
4人で来たけど北斗は身長制限で乗れなくて、
樹は高所恐怖症でよほど高いところから落ちるアトラクションだと思って嫌がったなぁ。
と、思い出す。

二人の成長に嬉しくなる。

「…なんだよ、樹、こわいのー？」

「こわくねぇよっ！」

キャーっと聞こえてくる悲鳴。
樹はむぎゅっと口を閉じていたから、優吾が樹のカチューシャの耳をツンツンと突いている。

「ほくととのるの！」

「ダメダメ。慎太郎は俺と。
北斗はジェシーとね。危ないでしょ」

大我は慎太郎を抱きかかえて、北斗の持っているポップコーンを食べた。

「よし行こう、ほくちゃん。
樹、気をつけてね」

「優吾も、しっかり捕まって！」

7歳同士の子どもたちは隣同士でも良いらしく、
1番前に大我と慎太郎。真ん中に樹と優吾。
3列目に俺と北斗が乗ることに。

……大我たちがいなかったら、3人で来ることはできなかった。

俺達はそうやって、2つの家族だけど、
まるで最初から1つだったみたいに助け合って、
そうやって、怒涛の日々を繰り返して。

「「「「ぎゃーーーーっ！！！」」」」

たまにはこうやってハメを外しても、良いのかな。笑

「Ahaha！濡れちゃったね！笑笑」

「うーっ、こわかった！！」

「たのしかったぁ！」

泣いている樹に対して、テンションバク上がりの北斗は慎太郎とはしゃいで走りまわってる。

「北斗も慎太郎も濡れたままはしらないで！
タオルでちゃんと拭いてよ！」

「北斗とジェシーなんでそんなに濡れてるの」

「Ahaha！3列目が一番濡れるなんて聞いてなかったよ、笑」

樹と優吾を拭いてやりつつ、自分も中々びしょ濡れで。

「あれ…rain…？」

「…嘘でしょ、笑」

大我と目を見合わせる。