Diamond in the “Laugh”【1】 (ページ33)

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Side BLACK

「ほくちゃん、おはよう。」

「へっ、……あ、ごめん、寝ちゃってた！」

「DAHAHA！だーいじょうぶ、！
今日はもう、ゆっくりしてないと。」

目を覚ますと、目の前にいたのは京本ではなく、ジェシーただ一人。

かけられていたのは、京本の上着ではなく、
スタッフさんに借りたであろうブランケット。

「……他のみんなは？」

「ソロショット撮って帰ったよ。
俺は、ほくちゃんが目覚めるの待ってたの」

「…そんな、ごめん、すぐ準備するから」

「ほくちゃん。どうして頼ってくれないの？
ひとりで何でもできるわけじゃないでしょ」

立ち上がると腕を引かれて、
あんなに気まずかったのに、振り返ると、
懐かしくて暖かい胸に包まれた。

「スースーする薬ぬっても全然治んなくて、
それで寝られなくて、しんどくて、…頼れなくて」

止めようと思っても溢れてくる弱音。
その全部をジェシーが受け止めてくれた。

「……俺もいるんだけど？笑」

「He！？大我、帰ったんじゃなかったの！？」

バッとジェシーが体を離すと、
ドアのところに撮影を終えたらしい京本が戻ってきていた。

「そんなんで帰っても北斗良くならないから。
ジェシーと俺で看病するよ。
だから早く撮っておいでよ」

仕事を止めないでいてくれる二人に感謝する。

かなわないな。
だったら少しだけ。

「じゃあ、すぐ戻ってくる。
ご飯目当てなのは分かってるよ」

甘えてみても、良いのかな。

Fin