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Side BLACK
仕事を続けたいと言ったけど、体力は完全には戻ることはないわけで。
今日も結局、個人の仕事が入ってないのは俺だけになっちゃった。
「……んー、しんどぃ………」
一人でいるのも怖い。
またアイツが俺の前に現れたらどうしようって。
正直言って顔はあんまり覚えてないし、あのときの状況から読み取れたのは、週刊誌に取られたあの女優さんのファンってことだけだったし。
……あの女優さんも、まだ、このマンションに、いるんだよね…？
「はぁっ……はぁっ、っ」
熱が出るんだろうか。
考えれば考えるほど体が震えてしまっていた。
そんなときだった。
「っ！びっくりしたぁ！…タイミング………」
噂をすればあの女優さんからの着信。
出ていいものなのか…
でも、あの事件があって、警察も女優さんにも事情聴取をしてたりで、さすがに個人的に連絡が来ることは無くなっていた。
割と早い段階で着信は切れてしまい、代わりにメッセージが入った。
『たすけて。マンションの下に』
ただそれだけ。
「は！？…下に何だよ！？」
パニックでベッドからガバッと起き上がる。
「と、とりあえず、降りるだけ」
緊急事態だから。
俺はパーカーを羽織って、マンションのエントランスまでエレベーターで降りた。
「………え？」
エレベーターの扉が開いたその瞬間だった。
「ほ、北斗くんっ…！」
自動扉の向こうから、そんなこもった声が聞こえた。
女優さんの悲痛な声の理由は、
「…っ、何してんだよっ！」
あの男に後ろから首を絞められ、小さなナイフの刃先を向けられているから。
「俺が送ったメッセージにまんまと引っかかるんだから。出てこいよ！」
男の手元にはスマホが1台。
「ダメッ」
「うるせぇ黙ってろ！！！
二人して俺を裏切ったんだろ！」
女優さんと男が揉み合ってる。
このエントランスから自動扉の向こうに出れば俺はきっと殺される。
「キャーッ」
女優さんはお腹を殴られて涙を流してる。
どうしたらいいんだよ。
_____外も出ないでね。今日は体休めて
慎太郎の言ってた言葉が頭を反復する。
その時。
男がニヤリ、とこちらを向いて歩き出した。
女優さんのカバンから、カードキーを取り出したのだ。
扉が開いたその刹那。
「死ねよ！」
「うっ、あ……」
一瞬、何が起きたか分からなかった。
腹部に鈍い痛みが走る。
ドサッと音を立てて、膝から崩れ落ちた。
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あーちゃん(プロフ) - サンリオさん» 長編の長編なのに（笑）読んでいただきありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです。更新しばらくお休みしますが、他の作品を更新していきますのでよろしければぜひ(^^)ありがとうございました！ (2020年4月26日 20時) (
レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
サンリオ(プロフ) - 最初から全部見させていただきました。引き込まれて物語に感動しました (2020年4月26日 20時) (レス) id: 5077a20014 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - Reiyuさん» ありがとうございます〜(TT)初披露のとき、この曲聞いて震えたの今でも鮮明に覚えてます。私も大好きな1曲です！お楽しみいただけて良かったです。今後もよろしくお願いします！ (2020年4月22日 21時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - haru0712さん» わー、一気見してくださったんですね！嬉しいと同時に恥ずかしい…笑 ありがとうございます！こちらが願望でそう見えてるのかもしれませんがw今後もよろしくお願いします！ (2020年4月22日 21時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
Reiyu(プロフ) - Rollin’。凄く凄く大好きです。曲は元々好きでしたがあーちゃんさんの小説のおかげでさらに好きになりました！とても面白いお話をありがとうございました。次回作も楽しみにしています！！ (2020年4月22日 21時) (レス) id: c35ca9cb0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2020年4月3日 15時
