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Side PINK
しばらく経ってから北斗が口を開いた。
「…京本、悪いんだけど、今日…やばいかも」
「うん…えっと…俺、どうしたらいい？」
「皆には言わないで。…はぁっ…
もし、もし、何かあっても、絶対言わないで」
北斗はゆっくりと立ち上がった。
答えられないでいると、北斗は1人重い足取りで楽屋を出ようと歩き出す。
俺もひとまずその後ろを歩く。
「北斗っ！こんなの無茶だって！」
ドアに手をかけた北斗はフラッと座り込んだ。
床に手をついて、なんとかバランスを保とうとするところが痛々しい。
「……っ、…助け、て……辛い。……辛いよ、」
駆け寄った俺に、北斗はドサッと倒れ込んできた。慌ててバランスを崩しそうになったけど、思うより北斗の体重は軽いものだった。
「でも俺……SixTONESのこと、守りたいんだよ」
震えた声で俺の服をギュッと握りしめてくる。
「…あいつらの夢、壊したくない。
俺だってまだ、…こんなとこで立ち止まってたくないｯ
この6人の関係性を守りたいんだよｯ」
泣いているのか泣きそうなのかわからないけど、北斗は少し鼻をすすった。
辛そうな息遣いも単純な体調不良だけではないのかも。
実際は俺の胸の中にいるから顔は見えなかった。
「……北斗、あのね。
病気のこと話してくれた後、
俺と、北斗の関係性が、何か変わった？」
「…んなの、分かんねぇよ」
「分かんねぇってことは、変わってないんだよ
人は変化には敏感だからね。特に北斗は。
……多分、皆もおんなじだと思うよ」
そう話すと、北斗はゆっくりと離れた。
「……でも俺が見たことない顔してる」
困ったように笑う北斗。
自分がどんな顔なのかはもちろん分からなかった。
「そんな顔させたくなかった。
笑顔を守りたかった」
「…俺は、北斗の辛いとき、一緒にいるよ」
そう答えると、北斗は少し目を見開いた。
「俺達、何度も何度も支え合ってきたじゃん。
SixTONESを守るためには、自分を犠牲にするやつばっかだから。
……だから、そんなときはいつだって、誰かが壊れてしまわないように、辛いのは皆で分け合って来たでしょ」
言っていて泣きそうになったけど、きっと今の北斗には泣き顔を見せちゃいけないと思って、無理矢理笑ってみる。
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あーちゃん(プロフ) - サンリオさん» 長編の長編なのに（笑）読んでいただきありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです。更新しばらくお休みしますが、他の作品を更新していきますのでよろしければぜひ(^^)ありがとうございました！ (2020年4月26日 20時) (
レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
サンリオ(プロフ) - 最初から全部見させていただきました。引き込まれて物語に感動しました (2020年4月26日 20時) (レス) id: 5077a20014 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - Reiyuさん» ありがとうございます〜(TT)初披露のとき、この曲聞いて震えたの今でも鮮明に覚えてます。私も大好きな1曲です！お楽しみいただけて良かったです。今後もよろしくお願いします！ (2020年4月22日 21時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - haru0712さん» わー、一気見してくださったんですね！嬉しいと同時に恥ずかしい…笑 ありがとうございます！こちらが願望でそう見えてるのかもしれませんがw今後もよろしくお願いします！ (2020年4月22日 21時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
Reiyu(プロフ) - Rollin’。凄く凄く大好きです。曲は元々好きでしたがあーちゃんさんの小説のおかげでさらに好きになりました！とても面白いお話をありがとうございました。次回作も楽しみにしています！！ (2020年4月22日 21時) (レス) id: c35ca9cb0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2020年4月3日 15時
