守る《リク》 ページ22
Side PINK
舞台が千秋楽を迎えた。
数日オフをもらっていた間、やっと、北斗の病気について、きちんと調べることにした。
図書館に行き、ネットでも沢山調べた。
だけど、よく分からなかった。
なんだか、ただ北斗はそういうドラマでもやんのかなって、そんなようなことすら思った。
現に、具合の悪そうな姿は特段見てなかったし。
「……そろそろ来ると思っていました。
まぁ、お一人とは思いませんでしたが」
北斗には内緒でマネージャーに頼み込んで、黒田先生にも会いに行った。
一応、先生にも守秘義務ってのがあるらしく渋ってたけど、事前に調べた資料を並べると本気だと思ってくれたらしい。
病名を知ってるのならと、あくまで一般論のようなことだけは教えてくれた。
症状が出たときにどんなことをしてあげればいいのか、気をつければいいのか、そんなことを聞いた。
診察室にあったベッドを見つめて、ほんとにここで北斗が治療を受けただなんて、想像すらできなかった。
実際、北斗がどれだけ進行しているかなどは教えてもらえず、聞けもしなかった。
聞いたのは、未来にどんなことが待ち受ける可能性が有るのか、という統計上の話だった。
「……京本さん、どうしてお一人で？」
「あっ、……あぁ、…
たまたま、薬を見つけてしまって。
……皆は、他の4人は、まだ、知りません」
「そうですか。
…思ったより彼は図太いですね」
「え？」
「あ、いえ、こちらの話です。」
「そう、ですか」
しばらく、ボーッとしてたと思う。
「…最近、お仕事は？」
「あぁ、いえ、忙しくはないです。
夏に東京ドームで公演がありますが、それ以外は特に…
え、あの……北斗の治療のため、とかじゃないんですよね。
だとすれば、俺たち、結構…やばいんです」
この時期、俺たちSixTONESには他のJrグループに比べ仕事がなかった。
もしかしたら、北斗が知らないところで治療でもしてんじゃないかと思ったけど、そうではないらしい。
________俺はまだ、やりたいことがいっぱい有るんだよっ
________ 俺、お前らの夢、台無しにしちまう…から
北斗はそんなようなことを言っていた。
事務所の人は何も言わないけど、もし、北斗の病気のことで、SixTONESの仕事が無くなっているとしたら。
「……北斗は、俺が守ります。
できることは、少ないかもしれないけど」
まだ実感は沸かないけれど、俺の中で、何かが変わった日になった。
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あーちゃん(プロフ) - サンリオさん» 長編の長編なのに（笑）読んでいただきありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです。更新しばらくお休みしますが、他の作品を更新していきますのでよろしければぜひ(^^)ありがとうございました！ (2020年4月26日 20時) (
レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
サンリオ(プロフ) - 最初から全部見させていただきました。引き込まれて物語に感動しました (2020年4月26日 20時) (レス) id: 5077a20014 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - Reiyuさん» ありがとうございます〜(TT)初披露のとき、この曲聞いて震えたの今でも鮮明に覚えてます。私も大好きな1曲です！お楽しみいただけて良かったです。今後もよろしくお願いします！ (2020年4月22日 21時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - haru0712さん» わー、一気見してくださったんですね！嬉しいと同時に恥ずかしい…笑 ありがとうございます！こちらが願望でそう見えてるのかもしれませんがw今後もよろしくお願いします！ (2020年4月22日 21時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
Reiyu(プロフ) - Rollin’。凄く凄く大好きです。曲は元々好きでしたがあーちゃんさんの小説のおかげでさらに好きになりました！とても面白いお話をありがとうございました。次回作も楽しみにしています！！ (2020年4月22日 21時) (レス) id: c35ca9cb0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2020年4月3日 15時
