Rollin'【番外編8】

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Side YELLOW


暫くして、若い女性2人組が入ってきた。
こちらに気付くことはなく少し離れた席に座った。

「あ、噂をすれば、セクゾ出てんじゃん」

そんな声がして、少し北斗と目が合う。噂してたのか。ファンの子だろうか？

「もーやだ。言ってんじゃん。地雷なんだって。B.I厨のヲタクのせいで」

「なんだっけ。“ゆごほくの居場所3人に取られて〜”ってうるさい古株気取り？」




なんだか聞いちゃいけない話な気が…。
だけど、まだ食事は全然途中だし、北斗は黙々と白米を食べている。

「どう？」

「あ、はい。おいしいです」

「なら、よかった」

と、まぁ、無駄に店主さんによくしてもらってるし。



「ぶっちゃけ、昔のことって、そんな美談でもないのにね。
ただあの2人が幼すぎたし、もっと頑張ってればって高地も言ってたけど、
まぁ、今となっては3人のほうがふまけんにはちょうどいいよね」

「大体、ふまけん自体が仲悪くなったのも、ぶっちゃけストのせいじゃん。
風磨がどーしてもストに入りたかった時期」



なんだか、けなされてんのか？いづれにしても、口調はきつい。
とにかくB.I.shadowと、そのファンの子が気に食わないことだけは分かった。

「早く注文すりゃいいのに。高地も見すぎだよ、気付かれる」

ぼそっ、と呟く北斗に、頷いて姿勢を正す。



「ぶっちゃけ、スト…ってか、ゆごほくは3人のこと嫌ってそうだよね」

「そりゃそーでしょ。自分たちは紅白まで出てたのに。
だけどさ。今は今なんだから、本人たちも大人になってほしいよ。
共演NGでも出してんのかな？
共演者もスタッフも知ってる人からしたら、気ぃ使わせるだけだよね。
せっかく、勝利と樹共演したのに、セクゾとスト、なんの絡みのなかったし。」



そんな風に思われてたんだ。
そう思ったのは、北斗も同じようで、少し手が止まっている。


その後も暫く“昔話”が続いた。
おばあちゃんが読み聞かせてくれるようなそんな優しい内容ではなかったけど。

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