Rollin'【番外編8】

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Side YELLOW



「ゴホゴホッ、ﾋｭｯ…はぁ。も、やだ…ゲホゲホッ！」

「辛いな。楽な格好してていいからね」

ポロポロと生理的な涙を流す北斗。目が真っ赤だ。花粉症の症状もあるのかな。
吸入させてはウトウト寝そうになるけど、また咳で起きて、なかなか苦しい状況。


「落ち着いた？…水のみな？」

まだ目はウルウルしてて、枕元のライトだけに照らされた北斗はより一層はかなく思える。


「…こち。」

「ん〜？」

「…あり、がとね。…そろそろ、寝て。
高地も病院でウトウトするぐらい、疲れてんでしょ」

遠慮がちに数口だけ飲んだペットボトルを渡してくる。


「いいんだよ。北斗は気にしなくて。」

「でも…迷惑かけたくないし…高地だって花粉症の薬…眠くなったりするでしょ？」

「でもじゃねぇよ。確かにちょっと眠くなる奴だけど、北斗だってそれは一緒だろ
気にしないでいいから、今のうちに横になれ。顔色悪いぞ」


貧血の症状もあるからずっと体を起こしているのはしんどいだろう。


北斗を布団の中に入れて、シュンとする様子を眺める。

「こーち、寝るまで、寝ないからな！…ゴホゴホッ、」

「ほら、大きい声出したら苦しいだろ〜」

どーすっかなぁ。


「じゃあ、これならいいか？」


今日は俺一人しかいないし。
俺はベッドの横に布団を敷いた。



「……寝てんのかよ(笑)」



いつもはリビングにいるけど、これなら何かあってもすぐ気付けるから。


「おやすみ」


小さく声を掛けて、俺も眠りについた。





春の心地よい風が、カーテンを揺らしていた。




ので


「へっくしゅん！！！ごーぢ！！！！窓開けてたら死ぬだろ！！！！」

「ごめんって！はっくしょん！！」


朝起きたら窓の閉め忘れに怒られました。




fin

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