_ ページ34
Side BLACK
「はぁ、っ、ひゅーっ！ゲホゲホッ！」
喘息で目覚めた。
時計を見ると寝床に入ってからまだ10分しか経ってないのに。
寝られないのは、自律神経の副作用のせいかもしれない。と黒田先生に言われたから
あとは寝るだけだし、例の薬は飲まなかったけど、今度は呼吸が苦しくて寝られない。
まぁもう今は体ボロボロだし、免疫力も余計に下がってるだろうし、悪循環すぎる。
マッサージだって血流よくするために前々から時々行ってるし、
施術中は少し寝ていたけど、結局、家に帰ってベッドに入っても目はさえていた。
どうしたら寝られるんだろう？
苦しいから意識を手放してしまいたいのに、ずーっと嫌なことばかり考えてしまう。
このまま入院とかならないだろうか？
「北斗、これ病院行かないとダメなやつだ」
翌朝、早くにどうしても苦しくて樹に電話した。
処置されているあいだは意識が朦朧としてたけど、終わると途端に恐怖心が募った。
「北斗、大丈夫。ちゃんと電話出来て偉かったね。
酷くなる前に頼ってくれてよかった」
樹が優しく頭を撫でてくれる。ボロボロと泣いてしまった。
「…北斗くん。やっぱり、薬のんでみない？
寝られないままだと、北斗くんの命にかかわることだから」
先生の真剣な目を久しぶりに見た。
いや、いつもふざけているわけじゃないけど、この目をされたら、
俺は断ることが出来なかった。
「毎日、決まった時間…寝る30分前に飲んでね。
飲んだ後はふらつきとかもあるかもしれないからすぐにベッドに入ること。
寝られなくても体を温めて、横になるだけでもしておかないとダメだからね」
「俺たちに何かできることは…」
黒田先生に薬の説明を受けていると、樹が口を開いた。
「薬を飲んで最初のうちは、北斗くんの体に合っているか分かりません。
1錠のところ2錠飲んだからって効くわけじゃないので、そこだけ管理してあげてください。
あとは、出来れば一緒に寝泊まりしてください。
逆に効きすぎて朝起きれないかもしれませんし、効果が持続せず夜中に目覚めてしまうこともあるかもしれないので、暫く、夜遅い仕事、朝早い仕事は控えたほうがいいと思います」
「分かりました。…俺も朝弱いんで、皆にも相談します。」
二人が勝手に話を進めていくのをただ黙ってみているしかできなくて、情けない。
「…北斗くん、そんなに不安がらなくて大丈夫。一緒に頑張ろうね」
黒田先生はそう微笑んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 415人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
H.M. - あーちゃんさん» ありがとうございます。年齢設定がしてあるようで表示されませんでした。【夢の中で】は読めないようなので【Rollin'シリーズ】のほうを楽しみにしていたいと思います。お手数おかけいたしました。 (2020年3月3日 11時) (
レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» 拍子ではなく、表示でした。失礼しました。よろしくお願いします。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» ←「あーちゃん」を開いて頂くと、私の作者ページに飛ぶと思います。そちらで拍子できない場合は、18歳以上の年齢設定をしてないと思われます。申し訳ございませんが、これ以上のお答えは出来かねますので、ご容赦ください。ありがとうございます。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
H.M. - 【夢の中で】をどうすれば読めるでしょうか?よくわからなくて… (2020年3月3日 8時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - y_さん» いつもご愛読、コメントありがとうございます（ ; ; ）またお楽しみいただけるよう頑張ります！ (2020年3月2日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あーちゃん
| 作成日時：2020年2月7日 16時
