ふあふあ《リク》訂正あり ページ33
Side BLACK
「…あれ、寝てなかったの？」
黒田先生は驚いた顔をした。
点滴や輸血をしている間は基本的に眠りについていることが多いから。
「うん、ちょっと……考え事してた」
「ﾊﾊｯ らしくないねぇ。どうした」
検査結果の説明をしてくれようとしているのか、iPadを操作してこちらを見ることもなく笑っている先生。
良くないんだろうな…
そう感じていた。
その通り、元々おかしな数値たちがもっとおかしなことになっていた。
「…うーん、最近忙しくはないんだよね？」
「いやそんなに…むしろ、暇なぐらいだよ…
毎日だって働きたいのに、ドラマ終わって気が抜けちゃってさ」
今日も俺だけ仕事休みだから。
検診の予定があったわけじゃないけど、体調が悪くて家にいても何もできないし、なにより言わなきゃいけないことがあった。
「そう。症状としては貧血だけ？喘息は？呼吸音は悪くなさそうだったけど」
「うん…薬も飲んでないよ」
「……北斗くん、寝れてる？クマすごいよ」
当てられた。
「もぅ、…むり…限界………」
顔を覆う手が震えた。
「えっ、そんなに？いつから？」
「分かんな……
寝られないし、寝たと思ったら、夜中になるとパッと目が覚めて、結局朝まで」
ごくり、とツバを飲み込む。
怖くて怖くて仕方ない。
何に、なんて言えないし、何が、なんて分かんないけど。
ただただ不安が頭を支配する。
そんな夜が続いていた。
「……難しいな…薬、飲んでみる？」
「でも俺…
これ以上、薬に頼ってたら、どうにかなりそうだよ…」
「…それで体調崩したら元も子もないしなぁ。
体しんどいのに休めないの、キツイでしょ」
考えれば考えるほどしんどかった。
それも思考力もほぼ無いし。
「北斗くん、よく聞いて。
……確かにね、やめられなくなる人も多いけど…
今は医療技術も進んでて、依存度だったり副作用が強く出るものは少なくなってるよ。
もう少し長い目で見ていこうね。
とりあえず整体とかマッサージ系行ってみたりも体を休めるのには適してるし、おすすめするよ。
北斗くんは、生活リズムは日頃から意識してるから大丈夫。
まぁドラマやってるときにちょっとリズム崩れちゃったから、元に戻れるように意識的にやってみて。
ビタミン剤だけ出しとくからね」
ゆらゆらと瞳が揺れる。
俺は、黙って頷いた。
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H.M. - あーちゃんさん» ありがとうございます。年齢設定がしてあるようで表示されませんでした。【夢の中で】は読めないようなので【Rollin'シリーズ】のほうを楽しみにしていたいと思います。お手数おかけいたしました。 (2020年3月3日 11時) (
レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» 拍子ではなく、表示でした。失礼しました。よろしくお願いします。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» ←「あーちゃん」を開いて頂くと、私の作者ページに飛ぶと思います。そちらで拍子できない場合は、18歳以上の年齢設定をしてないと思われます。申し訳ございませんが、これ以上のお答えは出来かねますので、ご容赦ください。ありがとうございます。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
H.M. - 【夢の中で】をどうすれば読めるでしょうか?よくわからなくて… (2020年3月3日 8時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - y_さん» いつもご愛読、コメントありがとうございます（ ; ; ）またお楽しみいただけるよう頑張ります！ (2020年3月2日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2020年2月7日 16時
