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作者です。
設定の都合上、メンバーの喧嘩(口論のシーン)が軽めですが入りますので、苦手な方、ご注意ください。
2020/03/02
あーちゃん
Side BLACK
大ヒット作の続編ともなると、セットや衣装なんかも豪華なもの。
演者もあれを機に数々の作品から引っ張りだこで、スケジュールはタイトだった。
今日も本業であるアイドルとしての大事なMV撮影に遅れていくことになってしまった。
「遅くなってごめん。すぐ準備するから」
「慌てなくていいって。ソロカットから先にバッと撮っちゃうらしいからさ」
高地がいつものスマイルでそこにいて、本当に皆まったりとした様子だったから少し安堵の息を付いた。
「…俺ちょっとトイレ行ってくる」
慎太郎がそう言って出て行って、“へーい”なんて皆がテキトーに返事をした。
「…ふぅ。おっ、と！」
「北斗！…大丈夫？体調悪いの…？」
かがんで荷物を置いて、立ち上がると、途端に眩暈がした。
樹が二人で座り込むように支えてくれて、何とか倒れないで済んだ。
最近あまり長く寝れていないし、貧血だろう。動悸がして、少し頭がふらつく。
「スケジュール、きついもんね。少し寝てなよ」
京本がソファーから立ち上がってくれて、俺は樹に支えられながら横になった。
「きついなんて言ってらんないよ。慎太郎だってドラマやってんだし」
「ほくちゃんはほくちゃんなんだよ。自分のペースで良いんだから」
ジェシーに言われて、目を瞑る。
左腕で目元を覆っていると、幾分楽になり、そのまま意識を手放した。
「北斗、北斗って。そろそろ起きないと」
「ん。ちょっと、まって」
慎太郎だろう。体を揺らされて、目は覚めたがやはりけだるい感じがする。
「ごめん。慎太郎だって疲れてんのに…」
体を起こしてもらいながらそう言うと、慎太郎は眉に皺を寄せた。
「…別に疲れてなんかねぇよ。
北斗と違って俺は出演シーンも少ないんだし。
なに。一緒にしないでよ」
「へっ…あ、いや、そんなつもりじゃ…」
その場が凍り付いたような冷たい言葉と口調。
俺から手を離れた慎太郎は苦しそうに自分の髪ををぐちゃりと掴んでいた。
「あーもう、早く準備しろよ。先行ってるから」
そして、誰も何も言わなくなって暫く、慎太郎自身が沈黙を破って、廊下に出ていった。
背中はいつものような逞しいものではなく、どこか消えてしまいなほど小さく感じた。
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H.M. - あーちゃんさん» ありがとうございます。年齢設定がしてあるようで表示されませんでした。【夢の中で】は読めないようなので【Rollin'シリーズ】のほうを楽しみにしていたいと思います。お手数おかけいたしました。 (2020年3月3日 11時) (
レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» 拍子ではなく、表示でした。失礼しました。よろしくお願いします。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» ←「あーちゃん」を開いて頂くと、私の作者ページに飛ぶと思います。そちらで拍子できない場合は、18歳以上の年齢設定をしてないと思われます。申し訳ございませんが、これ以上のお答えは出来かねますので、ご容赦ください。ありがとうございます。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
H.M. - 【夢の中で】をどうすれば読めるでしょうか?よくわからなくて… (2020年3月3日 8時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - y_さん» いつもご愛読、コメントありがとうございます（ ; ; ）またお楽しみいただけるよう頑張ります！ (2020年3月2日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2020年2月7日 16時
