ラスト・シーン《リク》 ページ23
Side GREEN
“異例の大ヒット”
“全国の映画館で上映延期決定”
“続編上映決定”
“アカデミー賞総ナメか？”
そんな言葉で連日賑わっているのは、北斗が助演男優賞にノミネートされた映画作品だった。
撮影頑張ってたなぁなんて約一年前のことを思い出す。
「いや〜俺も見たけど、これほんと良かったよ。脚本も主演女優さんも良かったんだけど、何より松村くん、あの子。血気迫る演技で素晴らしかった。作品の一部として重要な役だったね」
なんて賞賛しているのは、今俺が出演させて頂いているドラマのスタッフさんたち。
もちろん、北斗が褒められることは当然だし、誇らしいことなんだけど。
「森本君、ちょっと違うんだよなぁ」
「まぁいいや、このシーン使うか分かんないし」
最近、ドラマの監督からのお褒めの言葉がいただけない。
実力不足なことは分かってる。
今回は先輩たちのバーターであって、北斗と違ってセリフ量も出演シーンも多くない。
そんな中、納得いただけないのは余計に辛かった。
それでも必死に、寝る魔を惜しんで台本を読み込んで、なんとかできるだけの事をして手探りの毎日。
でもやっぱり、北斗の映画の予告が流れたり、スケジュールに【松村、映画撮影】なんて文字を見ると胸をギュッと締め付けられる思いだった。
ちゃんとしないと。
北斗に負けてられない。
「お、慎太郎おつかれさま〜」
いつもどおりに楽屋に入れば、北斗以外の4人が出迎えた。
いつもなら、それだけで少しはこの荒んだ心の棘が消えていくようなのに、今日は撮影所で北斗の名前を聞いてしまったからか、素っ気ない返事しかできなかった。
メンバーからもよく言われるように、俺は何でも態度に出てしまうし、はっきり言ってしまう性格。悪いとこでもあるのは分かってるけど。
「北斗、撮影でちょっと遅れてるみたい。慎太郎も現場終わりで疲れてるだろうから、少し休んでなよ」
「ありがと樹。でも、明日も撮影だからさ」
俺は樹の言葉を無視して、また台本を開いた。
このあと、最悪な結果を生み出すことになるなんてまだ知らなかった。
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H.M. - あーちゃんさん» ありがとうございます。年齢設定がしてあるようで表示されませんでした。【夢の中で】は読めないようなので【Rollin'シリーズ】のほうを楽しみにしていたいと思います。お手数おかけいたしました。 (2020年3月3日 11時) (
レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» 拍子ではなく、表示でした。失礼しました。よろしくお願いします。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» ←「あーちゃん」を開いて頂くと、私の作者ページに飛ぶと思います。そちらで拍子できない場合は、18歳以上の年齢設定をしてないと思われます。申し訳ございませんが、これ以上のお答えは出来かねますので、ご容赦ください。ありがとうございます。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
H.M. - 【夢の中で】をどうすれば読めるでしょうか?よくわからなくて… (2020年3月3日 8時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - y_さん» いつもご愛読、コメントありがとうございます（ ; ; ）またお楽しみいただけるよう頑張ります！ (2020年3月2日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2020年2月7日 16時
