検索窓
今日:30 hit、昨日:126 hit、合計:241,108 hit

_ ページ1

Side BLACK



高地の現場に行って分かったが、あいつは相当凄い。
沢山のスタッフさんから、心配の声を貰ったけど、必ず、
“いつも盛り上げてくれる人がいないと寂しいなぁ”とか、
“いないと気付くねぇ、彼のコメント力。早く復帰できるように言っといてよ”って。


…なんか、無性に会いたくなってきた。
あれからもう5日経ったけど、昨日の様子じゃこじらせてそうだからなぁ…

「はぁっ、…まじ、なんなんだよ…」

あ、いや。これはきっと、この酷い頭痛のせいだ。
早いとこ食器を洗って、今日はベッドに戻ろう。



そう思っていた矢先、スマホが鳴った。
画面見ようとしたら、偉く画面の光に目がくらんで、相手を確認しないままスライドした。

「はぃ…。」

『あっ、もしもし。京本だけど…北斗?今日、俺もオフだけど、家に行こうか?』

「…は?」

『えっ?…え、俺間違えた?…北斗?ほくとだよねぇ?』

慌てた様子の少し高い声。…いや、こんな声だっけ?電話なんてめったにないし…



「そうだけど。なんで?」

『高地が…具合良くないのかもって…』



「……なんで京本?皆仕事だっけ?」

『うん、だから。行こうか?…つーか、行くわ!』


とにかく通話を切った。高地、何で…?
少々テンション高めの声が頭に響いて辛くて、反論する言葉が出てくるほど働いてもなかった。




「北斗、おはよう。…熱ちょっと出てきちゃったみたいだけど。寒い?」

いつの間に来たんだ…そう思いながら、こくり、と頷いた。心なしか震える。

「顔色最悪だけど、どこが辛い?」

「…んぅ…いたぃ・・・」

手でぐしゃりと髪をつかんで訴えた。

「そっか。辛いね…」

京本はゆっくりと、前髪を掻き分けて俺の頭をなでる。

「北斗…病院行った方がいいかもよ?おれちょっと電話してくる」

「やだぁ…ん〜」

もう起き上がる気力なんてないし、部屋出ていこうとするその手を引っ張った。
…だって、思いのほか気持ち良かったの。撫でられんの。


ふふふっ、と笑った京本が、分かった。とマスクをして、俺にもつけてくれた。



…あぁ、もう、舞台前の貴重な休みに、もし仮にもインフルだったら、うつしちゃうのに。

__→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (168 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
415人がお気に入り
設定タグ:SixTONES , 松村北斗 , 病系
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

H.M. - あーちゃんさん» ありがとうございます。年齢設定がしてあるようで表示されませんでした。【夢の中で】は読めないようなので【Rollin'シリーズ】のほうを楽しみにしていたいと思います。お手数おかけいたしました。 (2020年3月3日 11時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» 拍子ではなく、表示でした。失礼しました。よろしくお願いします。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - H.M.さん» ←「あーちゃん」を開いて頂くと、私の作者ページに飛ぶと思います。そちらで拍子できない場合は、18歳以上の年齢設定をしてないと思われます。申し訳ございませんが、これ以上のお答えは出来かねますので、ご容赦ください。ありがとうございます。 (2020年3月3日 9時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
H.M. - 【夢の中で】をどうすれば読めるでしょうか?よくわからなくて… (2020年3月3日 8時) (レス) id: 419573d787 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - y_さん» いつもご愛読、コメントありがとうございます( ; ; )またお楽しみいただけるよう頑張ります! (2020年3月2日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あーちゃん | 作成日時:2020年2月7日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。